メロディアスな曲と技巧プレイがバランスよく楽しめるフュージョン1作品。

2024-02-15

作品名:
DRAMATIC
(1993年作品) 

グループ名:
CASIOPEA

 アルバム全体を通してスローテンポな曲以外は自然に身体が動いてしまう曲が多い印象です。
技巧演奏が魅力的なCASIOPEAのアルバムの中でも、メロディアスでポップな曲が多く収録されている作品です。
世界の民族音楽的要素も少しあり、音楽世界旅行のような楽しみ方もできると思います。

ポイント

技巧プレイとポップなサウンドのバランス良い。

リズミカルな疾走曲が多い。

バラード調の曲は沁みるメロディが多い。

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この作品メンバー

野呂一生(Gt)
向谷実(Kye)
鳴瀬喜博(B)
熊谷徳明(Dr)

仙波清彦(Per)ゲスト参加

レコチョクは試聴が出来ます。

楽譜もチェック

感動メロディが好みの私が聴いた作品全体感想

🎼:CASIOPEA

ポップ感
(聴きやすくメロディアスな曲が多い度)
 🔴🔴🔴🔴⚪

演奏乱舞
(ソロパートなど魅せプレイの充実度)
 🔴🔴🔴⚪⚪
疾走感
(⇦スローテンポ多・アップテンポ多⇨)
 🔴🔴🔴⚪⚪
ワールドミュージック色
(民族音楽的サウンド)
 🔴⚪⚪⚪⚪
涙腺刺激
(抒情的美メロ)

 🔴🔴⚪⚪⚪

曲別感想

1.
GLORY
 
 ベースのイントロがとても心地よく、ギターのリードで奏でられるメロディが力強く、キーボードでホーンセクションを模している演奏も花を添えています。
途中のギターとキーボードが交互に掛け合いのように進行するところも気持ち良い曲です。

2.
FLY TO THE SUN
 
 カシオペア節全開の疾走感あるノリノリな曲です。
ドラムパターンがとても好きで、野呂さんの透き通る心地良いギターが存分に味わえ、鳴瀬さんのキレの良いチョッパーベースも最高です。
後半スピーディーに展開するキーボードソロなど、どんどん盛り上がっていく展開がニヤリとしてしまいます。
 
3.
THE TORNADO
 
 ロックとコンテンポラリー・ジャズの中間のような曲で、1曲を通してずっとベースが主張しているところも良いです。


4.
SHADOW OF MIDNIGHT
 
 ファンキーでジャズ調な曲です。
ギターとキーボードのユニゾンも気持ちよく、途中の流れるようなキーボードソロの部分やメロディの雰囲気など、個人的に洋画の探偵物などの情景が浮かびました。

5.
LIFE GOES ON
 
 生バンドが演奏しているBARが想像できそうな曲です。
静かな曲ではあるのですが、後半に行くにつれオシャレな恋愛洋画でいいムードの場面を見ているかの様な、テンションが高まってきてしまう不思議な雰囲気です。

6.
VOICE FROM OTHERS
 
 こちらも安定のカシオペア節全開です。
1曲目と同じくとてもリズムパートが気持ちよく、メロディもポップでキーボード合いの手的な入り方とか良いです。
グイグイ来るベースの演奏にキーボードソロが合わさるところも好きです。

7.
CUBIC MUSIC
 
 派手さはそんなにないのですが、正確に刻まれるギターの弾きまくり曲です。
バックのふんわりしたキーボードの音と爽快なテンポで、森林上空を低空飛行で飛んでいる映像がイメージ出来ました。

8.
ANCIENT ROMAN
 
 民族音楽の雰囲気が少し漂う曲で、前半は淡々と進んで行くのですが後半に短いですが壮大な部分が現れたりと、まさにドラマチックな展開です。
メロディアスでベースとギターがユニゾンするハーモニーも気持ちがよく、民族楽器サンポーニャを模したようなキーボードの音も雰囲気が出ています。

9.
SHOCKING FUNCTION
 
 こちらもCASIOPEAらしいメロディで流れるようなキーボードの見せ場が特徴的で、ドラムパターンも含めプログレッシブサウンド寄りな展開の曲です。
ドラムソロの変拍子展開が好きです。


10.

 
 街のネオンを眺めながら浸るのが似合いそうなバラード曲です。
歌詞を付けて歌えそうなサウンドで、中間くらいにグッと引き込まれる切ない盛り上がりが大好きです。

11.
ORIENTAL SPIRITS
 
 中国民族音楽と和風民族音楽の中間的な雰囲気で、能管や鼓、和太鼓の音もサンプリングされていて不思議な空間に連れて行ってくれる曲です。
CASIOPEAではめったにないようなとてもストーリー性のある曲展開が余計に格好良く聞こえ、キーボードの音弾むような音でギターとのユニゾンも綺麗です。
最後は基本のメロディをバックでキーボードが奏で、その上にギターのソロが重なり続いていきながらフェードアウトして行くところも好きです。
 
12.
KEY OF MIRACLE
 
 グランドフィナーレ感があり、CASIOPEAらしい明るいラストになっていると思います。
感動系のメロディと技巧プレイがバランス良く組み込まれていて、クリーンな泣きのギター演奏がとても合うポップでメロディアスな曲です。

目を閉じて全楽器の音を感じ取りたいグループ

 CASIOPEAのカッコイイところは、「この曲はこの楽器の曲」みたいなところが少なく、1曲の中にそれぞれの楽器がしっかり主張するパートが設けられていてるところだと思います。

私はいつもベースに耳を傾けて聴いてしまい、そして自然に身体が揺れています。

楽譜もチェック

 

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