激しくスリリングな曲からせつないバラードまで幅広い感動が楽しめるドラマサントラ1作品
作品名:
トドメの接吻
オリジナルサウンドトラック
(2018年作品)
ミュージシャン:
Ken Arai
ドラマ・映画サントラは、大きく分けて映像を実際に見た人が作品を振り返るのに特化した作風のものと、映像を見たことがくても音楽作品として楽しめるものの2種類があると思います。
内容全体としてはシーンの臨場感などを伝えるための雰囲気作りを表現したような曲はほぼ無く、全てが独立した1つの曲としてメロディアスなものが多いです。
映像作品を見た人には興奮や悲しさを盛り上げてくれた楽曲たちを楽しめるのと、印象が薄い曲もあったりと、あらたな発見があると思います。
見たことがない場合、サントラだけを手に取る事は少ないと思いますが、純粋にKen Araiさんの音楽を楽しむという意味でも充分価値のあるインストゥルメンタル作品になっていると思います。
ポイント
菅田将暉さんの『さよならエレジー』は入っていません
作品紹介
Produced by Ken Arai
All Music Composed , Arranged and Mixed by Ken Arai
CDブックレットより
レコチョク・タワーレコードは試聴あり。
感動的メロディーが好みの私が聴いた場合の全体感想
🎼:Ken Arai
ポップ感
(聴きやすい曲が多い)
🔴🔴🔴⚪⚪
演奏乱舞
(ソロパートなど魅せプレイの充実度)
⚪⚪⚪⚪⚪
疾走感
(⬅スローテンポ多・アップテンポ多➡)
🔴🔴🔴⚪⚪
ワールドミュージック色
(民族音楽的サウンド)
⚪⚪⚪⚪⚪
涙腺刺激
(抒情的美メロ)
🔴🔴🔴⚪⚪
各曲感想
1,
TO DO ME
オープニングテーマにもなっているノリの良いロックサウンドの曲です。
ドラマを象徴する曲の1つなので、内容の思い出に浸れると思います。
2,
Spiral
ダークファンタジーの1場面のような少し暗く妖しくムードな曲です。
3,
Flash Love
こちらも多用されていた曲です。
メロディアスなダンスビートのサウンドで良い作戦が閃いた時のシーンが蘇ってきます。
4,
Trouble Maker
ホーンとデジタルサウンドが気持ち良いジャジーな1曲です。
主観ですが探偵もののドラマ・映画にありそうな雰囲気です。
5,
Ashes
神秘的な雰囲気をデジタルロックとダンスミュージックに抒情的なメロディをプラスしたようなサウンドで表現したドラムンベースとも呼べる曲です。
6,
IF
曲が流れたとたんドラマの記憶が蘇り目頭が熱くなる感動曲です。
ダンスビートでノリが良いですが、メロディはピアノ音をベースにせつなく極上のバラードです。
7,
LEVEL9
勇壮なデジタルロックサウンドで、作中では結構重要なシーンで流れる曲なので映像に集中しがちですが、曲だけを改めて聴いてみるととても緊張感のあるメロディ展開です。
8,
Pimp
明るくコミカルなジャズです。
口笛音をフューチャーした陽気で小気味良い曲です。
9,
NIGHTFLY
70年代ディスコサウンドを意識したようなノリの良いサウンドで、ホーンやストリングスなどもフューチャーして踊れる1曲です。
10,
Duality
状況を冷静に思い返すシーンでよく流れていた印象で、緊迫感のあるダークな曲です。
11,
Roulette
ドラムンベースのようなリズムにジャズサウンドが合わさった軽快でノリの良い曲です。
ピアノのテンポの良い演奏が気持ちよく、ジャズセッションを感じさせるサウンドです。
12,
Not Me
楽器アウリスグロッケンのような音で優しくせつなさいメロディの曲です。
13,
MOON WALKER
デジタルサウンドとジャズを合わせたようなにぎやかな曲です。
14,
Eden
美しいメロディのピアノ曲です。
せつなさと勇壮さが絶妙に合わさったドラマの世界観がとても表れているサウンドです。
15,
LIPSTICK
激しいデジタルロックとスウィング・ジャズの融合のようなスタイルで、途中とてもせつない静寂的展開があるところがとても好きです。
16,
Up All Night
フルートのような尺八のようなローホイッスルのような(特定不能)管楽器のファンキーなサウンドが気持ち良い曲です。
17,
Juliette
おとぎの国をイメージできるようなファンタジックな明るい曲です。
きらびやかなメロディと手拍子が心地よいお姫様チックなサウンドです。
18,
FEEDBACKER
緊迫感のある劇中の展開にマッチしたダークで恐怖心を煽るようなサウンドです。
19,
FAKE
ファンキーなロックサウンドでしっかりとしたバンドサウンドでエッジの効いたギターサウンドが気持ち良いです。
20,
Flamenco Night
曲名にもある通りフラメンコギターが爽快な曲です。
メロディアスではありませんが、ギター演奏をテクニカルに披露する曲になっております。
21,
BAD BOY
ドラムンベースとピコピコハウスサウンドの中間のようなずっしりとノリの良いダンスビート曲です。
不思議な雰囲気が少し病みつきになります。
22,
Heartache
ピアノサウンドが素敵な美メロバラードです。
現実の私生活で何か感動的な出来事などにとてもマッチしそうな良曲です。
23,
Rockerz
口笛音をフューチャーした陽気なピコピコサウンドです。
24,
Everything
物悲しさと重たい雰囲気が入り混じったような不思議な雰囲気の曲です。
全てが終わった後の淋しさのようなものが感じられます。
25,
Mr.Hardboiled
こちらも口笛音をフューチャーしたスペイン音楽風の哀愁ある曲です。
手拍子の音もあり雰囲気が出ていてとても爽快なサウンドです。
26,
Poker Face
60年代エレキサウンドと現代ロックの融合したようなノリの良いサウンドです。
単調気味ではありますが、だんだんと盛り上がっていくところが良いです。
27,
STORIES
ハッピーエンドが想像できるような優しいバラード曲です。
個人的表現の「ありがとうエンディング」で未来へと続く希望あるエンディング感がとても良いです。
最後に
ドラマ自体が現実ではありえない現象をテーマにしているので、実際には自身に当てはめることは出来ない作品でしたが、『人を思う気持ち』という意味では、憧れを抱くような関係を描いている素晴らしい内容だと感じました。
そんな非現実な内容にとてもマッチしたメロディとサウンドだと思います。
すれ違いシーンなどで使用された、せつなく悲しいバラード曲は何度聴いても感動が蘇ります。
時間軸を移動する作品というのはとても魅力的で好きな方も多いと思います。
このドラマもタイムリープがメインでテーマになっていて、そこに恋愛と推理的な要素もプラスさているので、興奮と涙を誘うとてもおもしろい作品でした。
キャストもとんでもなく豪華なので1度ご覧になってみてはいかがでしょうか。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません