哀愁感最高のピアノ音メインのラテンインストゥルメンタル大好き。1作品
作品名:
FALL ON THE AVENUE
見知らぬ街で
(2017年デジタルリマスター廉価版)
(オリジナル1982年作品)
ミュージシャン:
松岡直也
わたくしの哀愁メロディの基準であり教科書でもある松岡直也サウンドでございますが、こちらの作品は「松岡直也さんてどんな曲を書く人なの?」と聞かれた時に、「こんなメロディを書く人だよ」と聴いてもらいたい作品No.1のアルバムです。
沢山リリースされている作品で、鍵盤楽器の松岡直也さん本人よりも、ひとつのバンドグループとしてギターが主旋律を奏でる曲が比較的多い中、こちらのアルバムは完全松岡直也さんメインとなっております。
ニューヨークレコーディングで、松岡直也さんが描いた作風を凄腕海外ミュージシャンと共に作り上げたアルバムとなっているようです。
哀愁感たっぷりでシックな松岡直也さんの、根底はきっとこれなんだろうと思える素晴らしい作品です。
メンバー
(CDブックレットより)
| ミュージシャン | 担当楽器 |
|---|---|
| 松岡直也 | キーボード |
| ローランド・ヴィスケス | ドラム |
| オマー・ハッキム | ドラム |
| フランシスコ・センティーノ | ベース |
| ディーン・ブラウン | ギター |
| ニッキー・マレロ | ティンバレス |
| レイ・バレット | コンガ |
| ジェリー・ゴンザレス | コンガ |
| ホセ・マンガル・ジュニア | パーカッション |
| レイ・マルドナード | トランペット |
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感動的メロディーが好みなわたくしが聴いた場合の全体感想
(評価ではなく度合いです)
(聴きやすさ)
明るく賑やかなラテンのイメージとは少し違い、少し危険な香り漂う夜の摩天楼といったイメージが湧くダークなメロディックです。
(感傷に浸れる)
感動の抒情性は薄いですが、せつない方の感傷に浸れるメロディは感じられます。
(ソロパートなど魅せプレイの充実度)
激しく盛り上がるラテンは影を潜め、曲の流れを大事にしている印象なので乱舞は控えめです。
(壮大・神秘・幻想的)
音使いもメロディもファンタジーな印象は無いです。
都会的でリアルな日常の方がイメージされます。
(勇壮や鼓舞メロディ)
力強く勇敢なメロディは所々感じられます。
(民族音楽的要素)
ゴリゴリのラテンというよりは、ピアノ、ギターフュージョンの色が強いので、民族音楽的要素はコンガなどのパーカッション部分くらいです。
落ち着いた雰囲気の曲が多く、疾走感はあまり感じられません。
🎼:松岡直也
各曲感想
01,
TOUCH THE NEW YORK PINK
スラップ奏法のベースイントロがとても印象的で、ピアノの担当パートが多い素敵な曲です。
しっとりとした雰囲気のメロディと、相反するラテンパーカッションの賑やかさが上手い具合に合わさって、踊れるせつない曲といった感じです。
最後に近づくにつれいつの間にか賑やかさが勝っているところも、曲展開として聴き応えあります。
02,
A SONG ON THE WIND
(Remember me)
ラテン音楽のバチャータをスムース・ジャズ風にしたような雰囲気と、少しせつないメロディがとても沁みます。
終始一定のリズムを刻んでいるところも癖になり、難しいことを考えず素直にノレる曲です。
03,
FALL ON THE AVENUE
ラテン色から少し離れた抒情詩的なバラード曲です。
個人的には、雨の日に物思いにふける様子などが浮かんでしまう少し暗めな雰囲気です。
ですが、これぞ松岡節!といった感じで美しい世界観のメロディです。
04,
MIRAGE
ラテンのリズムをしっかり感じながら、ピアノ音で奏でる勇敢な部分を少し感じるメロディが良いです。
程よい疾走感で後半に行くにつれ盛り上がって行き、ちょっとのピアノソロからサビをギターが演奏する部分も良いです。
05,
LIGHT OF LOVE
ファンク寄りの雰囲気と、甲高さを抑えたやさしいトランペット演奏が沁みます。
渋いトランペット演奏の奥で奏でられるピアノのトゥンバオがなんとも心地良いです。
06,
TIME AFTER TIME
このアルバム最大の目的でもある、現段階で松岡直也サウンド個人的No.1の最強曲です。
『SUNSPOT DANCE』が不動のNo.1だと自分自身も思っていたのですが、色々聴き返しているうちに追い抜いてしまいました。
激しさ、ノリではSUNSPOT DANCEの方がもちろん良いのですが、この曲は、大好きなSUNSPOT DANCEのサビメロディだけを集めて作られているかのようで、勇壮さの塊みたいなところが凄く良いです。
ピアノパートがメインなのも良く、テンポがゆっくりめなのが逆に重厚感を感じさせてくれ、ロック色も少しプラスされています。
ギター演奏バックのトゥンバオや、最後のピアノソロでフェイドアウトしていくところまでも味があって素敵です。
最後に
いつまでもいつまでも永遠に。
哀愁とヒロイックを併せ持ち、抒情的で感傷に浸るとは一見遠い存在と思えるラテン音楽を、感動的なメロディと融合させ、独自のラテンを作り上げた人だとわたくしは思っています。






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