ヴォーカル作品でとても好みなメロディに出会い、「あぁ〜これがインストだったらなぁ〜」と思うことは日々あります。
好みのメロディを奏でるバンドの演奏プレイヤーが、ソロインスト作品を出すと聞いて調べてみると、所属バンドの世界観とは全く違うサウンドでがっかりすることも多い。
自分自身に置き換えても、ソロ作品を出すのだから同じことをやるよりも普段できないテクニック表現をしたり、個人的に好きなジャンルを奏でてみたりしたくなるのは当然の事だとは思います。
わかっていた上で出会えるとめちゃ嬉しい、在籍バントと同じ方向性ソロインスト作品。
作品名:
Rusalka
ミュージシャン:
HIZAKI

この作品は?
ヘヴィメタルバンド『Versailles』と『Jupiter』のギタリスト、HIZAKIさんのオールインスト作品になります。
ゴシックなヴィジュアルと、メディアではサウンド的に色々な表現で書かれていますが、個人的には様式美サウンドにヒロイックなメロディが光る素晴らしいメロディック・スピードメタルを奏でている印象です。
当然ながら自身のギターサウンドを際立たせている感じで、所属バンドのヴォーカル曲のようなシンフォニックな色付けは無く、純粋にメロディで聴かせるサウンドで、”ゴシック様式美ヒロイックスピードメタル”と表現したくなる内容です。
近い印象で言うと、テンションの上がるゲームミュージックのボス戦をイメージでき、そこに圧倒的なメロディセンスと熟練されたテクニックで聴かせてくれてる感じです。
参加ミュージシャン
(CDブックレットより)
Music & Arranged by HIZAKI
Produced by HIZAKI
| パート | ミュージシャン |
|---|---|
| Guitar & Bass | HIZAKI |
| Synth Programming | HIZAKI |
| Drums | Yusaku(Chaos O Sanctuary) |
| Bass | Shoyo(M-1,5) |
| Violin & Synth Programming | Rookie Fiddler(M-5) |
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レコチョクは少しずつ試聴出来ます。
感動的メロディーが好みなわたくしが聴いた場合の全体感想
(評価ではなく度合いです)
所属バンド『Versailles』、『Jupiter』で聴けるような哀愁感と勇ましいメロディの融合を楽しむことができます。
シンフォニックな色付けは少ないです。
ポップスのような聴きやすさではさすがにありませんが、綺麗なメロディラインがどの曲も続くので、例えるならファンタジーRPGゲームのボス戦曲を連続で聴いている感じです。
泣きのギター、速弾き、刻みリフ等、メロディラインを大事にした上での技巧ギターがたっぷり聴けます。
他パートはギター演奏を引き立て、際立たせる程度の乱舞に留まっていると感じます。
メロディ、疾走感ともに超最高なのですが、それぞれのパートとの掛け合いやソロの見せ場などが少ないのと、展開の複雑さもそこまでないので曲短めで、ちょっとあっさりしているのが残念です。
🎼:HIZAKI
各曲感想

01,
Rusalka
熱い主人公が登場するアニメのような哀愁あるヒロイックメロディから始まり、その後一気に疾走モードに入るメロディック・スピードメタルとなっております。
同じメロディの流れを泣きで表現したり速弾きシュレッドで表現したりと、飽きのこない展開で格好良いです。
02,
Trapeze
テンポはミディアムですがドラムやギターの手数足数の多い演奏で、音の密度が濃くグイグイ前進していく様な勢いのある曲です。
ギターの速弾きハモリやダークな部分と勇敢なメロディが交差しテンション上がります。
03,
Rosary Sonata
控えめで邪魔しないシンフォニックを混ぜ、ゴシックな世界観をくどくなりすぎないメロディセンスでスッキリと聴かせてくれます。
後半に数秒ではありますが、厚い雲の切れ目から日差しが差し込めるが如く熱いメロディを速弾きで差し込んでくる展開が好きです。
04,
Phoenix
テンポの早いスピードメタルにHIZAKIさんらしい様式美メロディが乗っかり、最高にテンションの上がる曲となっております。
不死鳥と言われるフェニックスの登場や縦横無尽に飛び回り、救世主的なバトルを繰り広げるような場面を連想出来、緩急ある曲展開と速弾きの魅せパートが格好良いです。
05,
Lily
アニメや映画、ドラマの感動のシーンで流れたら泣いてしまいそうな心に沁みるメロディのバラード調の曲です。
ヴァイオリンやピアノ演奏が豪華に彩り、楽しい時間が終わってしまうような寂しさと、「また会えるよね」的な希望に満ちた感情が入り混じったような世界観がたまらなく良いです。
06,
All for Love
前曲からのこの流れが素晴らしすぎます。
泣かせ曲からの明るく希望に満ちたグランドフィナーレ的な流れが、わたくしの一番大好きなありがとうエンディング展開になっていて感無量でした。
胸にグッと来る熱いメロディと沢山の速弾きとツーバスで疾走で、一気に駆け抜ける最高のラストスピードメタルとなっております。
最後に
内容の展開としてラスト曲一個前で涙を誘い、ラスト曲は最高に明るい雰囲気とどこか寂しい雰囲気を併せ持った楽曲でフィナーレを迎えることを、個人的に『ありがとうエンディング』と名付けいいるのですが、ありそうで意外に無いのです。
アニメやゲームなどではたまにありますが、バックに映像作品がないもので今回出会えたのには感動しました。
やはり日本のヘヴィメタルミュージシャンのメロディセンスは、海外からも人気がある通り素晴らしすぎます。

