『メロディック・フュージョン』という言葉がピッタリ1作品
作品名:
4 Seasons
(2025年作品)
バンド名:
Muses
歳を重ね、ある程度音楽を聴いてきた年月が長くなると、好みのサウンドに出会っても10代・20代の頃より感動のハードルが高くなってきています。
そんな中、1stアルバムで大鳥肌が立ったMusesさんであります。
路線をそのままに再度感動をくれた2ndに続き、5曲入りで何度も繰り返し聴きたくなる曲揃いのミニアルバムを届けてくれました。
Recommended Works

レコチョクは各曲少しずつ試聴できます。
感動的メロディーが好みな私が聴いた場合の全体感想
(評価ではなく度合いです)
(聴きやすさ)
ファンタスティック、ヒロイックになりすぎていないにもかかわらず、愛と勇気をテーマにしているかのような熱いメロディ!
(抒情的美メロ)
震え立つ感動はありますが、涙腺刺激のサウンドは無いと感じました。
(ソロパートなど魅せプレイの充実度)
演奏が技巧なジャンルであるので、安定した演奏が耳に入ってきます。
ですが、飛び抜けて乱舞するような曲は無く、バランスのよい演奏が聴けます。
(壮大・神秘・幻想的)
人間の演奏するリアルな楽器音を楽しむバンドなので、EPICサウンドは弱いです。
情緒ある神秘性はちょこっと感じられます。
(勇壮や鼓舞メロディ)
全5曲の中で、個人的に熱くパワーのもらえるメロディ楽曲が2曲もあります。
(民族音楽的要素)
ザ・民族音楽はありませんが、ラテンを感じられる曲はあります。
しっとり静かなサウンドが無く、ドラム演奏をしっかり感じられ、リズムのしっかりした曲で構成されていますので、疾走感はある作品だと思います。
🎼:Muses
ミュージシャン
| メンバー名前 | 担当 |
|---|---|
| Rie a.k.a. Suzaku | All Guitar Programming(M-3,4,5) Chorus(M-2) |
| Kanade Sato | All Drums Chorus(M-2) |
| Marie Fukai | All Keyboards Programming(M-2) Chorus(M-2) |
| Juna Serita | All Bass |
| Masanori Sato | Programming(M-1) Chorus(M-2) Additional Percussion Programming(M-2) |
各曲感想
1,
Feel Like Something Good
-Sparkle of Spring-
キラキラ・ピコピコとコズミック感のあるバックのデジタル音と、シンバル音で疾走感を演出していて自然とノリノリになれるのがとても良く聴きやすいメロディの曲です。
メインがエレキギターなので爽やかなギターフュージョンとなっており、疾走感と合わせ流れる景色のシチュエーションに合いそうです。
地に足を着けているというよりは浮遊感のある景色の方がベストマッチな印象です。
2,
Summertime
ベースラインがグイグイ気持ちを引っ張って行ってくれるような、サンバ調のリズミカルな曲です。
美旋律ではありませんが、ノリの良いリズムとピアノの流れるようなソロやパーカッションなどで、真夏の海の家群に並んで設置されているような特設ステージで演奏していてほしいような曲です。
3,
Autumn Wind
しっとりうっとりムードで、海の見えるヨットハーバー脇のレストランなんかがイメージでき、曲名からのイメージより真夏の夕方から夜といった印象です。
もしくは一つ飛ばしてクリスマスなんかにも合いそうです。
歌ものにしても味が出そうなポップなメロディを、あたたかみのあるギターとピアノの演奏で心落ち着きます。
たまに結婚式の二次会会場などのサービスでこういった曲を生演奏していたりしますが、個人的にこういった曲は目の前で演奏を凝視するのが好きです。
4,
Winter Hero
ハードなギター演奏と鋭いキーボード演奏が楽しめ、久し振りに使いますが『ありがとうエンディング』を感じさせてくれるヒロイックサウンドとなっております。
めちゃめちゃ盛り上がりテンションが上がるのですが、楽しい時間が終わってしまうフィナーレ感もあり、少しさみしい気持ちにもなります。
5,
4 Seasons
聴いているわたくしたちに感謝を伝えてくれているような、目頭の熱くなるロックサウンドです。
ゲームミュージックやアニメミュージックのように壮大なオーケストラで演出する感動も良いですが、演奏者一人一人の熱が伝わってくるような少人数のバンドスタイルも、一体感が生まれ涙を誘います。
演奏の力強さの伝わるのと、全楽器の見せ場がしっかりとあり、それぞれのパート音がギュッと詰まった密度の濃い曲だと思います。
本来は完全インストゥルメンタルであってほしいのですが、曲中最後のコーラスにグッときてしまいました。
最後に
演奏で魅せるジャズ&フュージョンも良いけど、わたくしのように「メロディ重視なんだぁーっ!」という方もいらっしゃると思います。
そんな方に聴いてほしい。
いやっ、そういう方はもうすでに聴いていますよね!?
中学生時代に『ファルコム エンディングコレクション1987~1992』というアルバムの、アレンジヴァージョンの入ったDISC2で、『ロードモナーク 〜エンディング』と『アドバンスド ロードモナーク 〜エンディング』を続けて聴くのが好きで、個人的に「エンディングという雰囲気はこうあってほしい。」みたいな形がその流れなのですが、今回のMusesさんのこのアルバムの4曲目から5曲目の流れがとても近い世界観です。
要するに神アルバムということです。






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