ヴァイオリンとギターの掛け合いのが素晴らしい、ゲームミュージック生演奏バンド。(1作品紹介)
作品名:
ファルコムjdkバンド2008春
(2008年作品)
ミュージシャン:
jdkBAND
1990年代が全盛期だったと思いますが、ゲームメーカ専属バンドが沢山存在した時代がありました。
それぞれメーカーが発売したソフトのゲーム音楽を、生バンドで演奏しアレンジアルバムとしてCD発売するという、素晴らしい事が常識だった時代です。
現在はゲーム機の性能が昔と比べて格段にアップしたため、ゲーム内の音楽が生楽器の音で制作できるようになり、作曲者がライブを行う時に一時的にオーケストラやバンドを組むことはあっても、アレンジCDを製作するための、ゲームメーカ専属バンドがいるということは、ほぼなくなりました。
途中、初代が解散したあと、存在しない時期はありましたが、古き良き時代の流れを止めずに、今現在も専属バンドが存在する、日本ファルコムさん素敵すぎます。
そうです『Falcom J.D.K.BAND』です。
今回は、新生jdkBANDのソロアルバム【ファルコムjdkバンド2008春】を選びました。
ポイント
レコチョクは試聴が出来ます。
感動メロディが好みの私が聴いた作品全体感想
🎼:jdkBAND
・ポップ感
(聴きやすくメロディアスな曲が多い度)
🔵🔵🔵🔵⚪
・演奏乱舞
(ソロパートなど魅せプレイの充実度)
🔵🔵⚪⚪⚪
・疾走感
(⇦スローテンポ多・アップテンポ多⇨)
🔵🔵🔵⚪⚪
・ワールドミュージック色
(民族音楽的サウンド)
🔵⚪⚪⚪⚪
・涙腺刺激
(抒情的美メロ)
🔵🔵🔵🔵🔵
この作品時点メンバー
選曲とフュージョン寄りのアレンジが最高
jdkバンドさんは、比較的HR/HMなアレンジが多いように感じますが、このアルバムはフュージョン・ヒーリング音楽・HR/HMと、バランス良い種類のアレンジが収録されていると思います。
そしてなんといっても、楽器にバイオリン奏者が加わった事で、唯一無二の存在となったのではないでしょうか。
※カッコ内はゲームタイトルです
1.
Overdosing Heavenly Bliss
(空の軌跡)
宇宙的なイントロから始まり、ヴァイオリンの美しい音色で進み、サビでギターとのユニゾンが素敵で、2番はギター主導でキーボードの絡みからサビユニゾンで盛り上がる、キラキラした曲です。
2.
THE DAWN OF Ys
(イース4)
原曲自体が大好きなのですが、このアレンジは神曲中の神曲です。
オープニングムービーの曲ということもあって、1ループで終了の2分もない短い曲でなのですが、アレンジでとても盛り上がる長い曲に生まれ変わっていて大作になっています。
オープニングイントロからヴァイオリで勇壮に展開し、後半はキーボードソロやギターで魅せる部分など、感動どころ満載のハードロック調で素敵にアレンジされています。
3.
Tower of the shadow of death
(イース1)
原曲に忠実でギター主導の展開で進み、厚みがあるスローロックサウンドになっています。
4.
クラーケン
(ソーサリアン)
激しいギターリフとメロディはキーボードとギターを弾きまくりの、ゴリゴリハードロックアレンジです。
5.
陽だまりにて和む猫
(空の軌跡)
リラクシングミュージックアレンジで、ピアノとアコースティックギターの音色に癒やされます。
6.
幻の大地セルペンティナ
(Zwei!!)
ダンサブルで軽快なリズム展開で、少し民族音楽的な要素も感じられます。
7.
ブルードラゴン
(ソーサリアン)
この曲のアレンジもギターリフありの、キーボードとギター疾走アレンジです。
8.
銀の意志
(空の軌跡)
ヴァイオリン様ありがとうの素晴らしいアレンジです。
途中ギターも入りますが、ほとんどヴァイオリン主導でテンポも良く空に羽ばたく感じがイメージできます。
9.
RELEASE OF THE FAR WEST OCEAN
(イース6)
この曲も2曲目と一緒のオープニングムービーの曲で、元の短い曲がロングヴァージョンに生まれ変わっています。
キーボードのイントロスタートが印象的な、メタルに近い疾走感のある曲で、原曲に忠実ですがとても厚みが増し、格好良くアレンジされています。
ファンも多い曲です。
10.
ソラノキセキ
(空の軌跡)
ピアノとアコースティックの切ないメロディのアレンジです。最後盛り上がるところが涙を誘います。
11.
仄かに煌く光
(空の軌跡)
※ヴォーカル曲
12.
そして新たなる道へ
(ヴァンテージマスターポータブル)
アルバムラストにふさわしい極上ロックアレンジとなっています。
ヴァイオリンメインとギターメインが交互に展開し、聴きどころの後半盛り上がりが、ヴァイオリンのバックでギター速弾きしたりユニゾンしたりで、ヒロイックサウンドの激しくもせつないスペシャルなメロディと演奏になっております。
最後に
ゲームミュージックの進化は凄まじいですね。
音楽ジャンルの中でもかなり一般的に定着してきているのではないでしょうか。
インストが好きだけど、ゲームミュージックは聴かないという方も、一度良い曲に触れたらハマるかもしれません。
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