紙芝居と語り部の話術に足を止め、いつの間にかその世界に景色ごと迷い込んでしまったようなゲームミュージック作品。1作品

作品名:
ファルコム アクースティック3
ミュージック:
Falcom Sound Team jdk

 『ある日突然ロールプレイングゲームの世界に迷い込んでしまったとします。
当然ゲームなので、いかなる時もBGMが流れています。
辛く悲しい時、楽しい時、その場面にあった素晴らしい曲が物語を演出してくれることでしょう。

夢なのか何なのか、現実の世界に戻ってきた時、あのゲームの中の世界を彩ってくれていた、素晴らしい曲たちが実際に存在していたのです。

ただひとつ違う点は、ファンタジックで壮大だった楽曲たちは、演奏形によるリアルで身近なバンドスタイルによるスムース・ジャズ風になっていたのである』。


と、このアルバムを勝手なイメージ作りしてしまうほど、良い意味でオリジナル楽曲の印象を狂わされ、不思議な魔法をかけられたかのような感覚になる、パラレルアレンジと呼びたくなるような世界観になっていると思います。

全曲ベースラインが強調されているので、ベースに注目して聴く人にはとても心地良い作品になっていると感じました。


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楽器演奏メンバー
(CDケース裏面CREDITより)

Arrangement:gakia2

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メロディック
(聴きやすさ)

アレンジはガラッと変わっていますが、メロディは原曲に近く聴きやすい曲が揃っています。

抒情的
(感傷に浸れる)

原曲は抒情的な曲でも、隠れ家的Barのような空間を思い浮かべるムーディーなジャズ系アレンジや、ワルツアレンジなどになっているため、感傷に浸れる度は低いです。

演奏乱舞
(ソロパートなど魅せプレイの充実度)

スムース要素が強いので、即興演奏的な派手さは残念ながらあまり感じられません。

ファンタジーな世界観
(壮大・神秘・幻想的)

メロディでギリギリファンタジックさを感じられますが、人間のリアルな演奏を感じる要素が強いアルバムとなっているためこちらの度合いは低いです。

ヒロイック
(勇壮や鼓舞メロディ)

メロディは比較的原曲に忠実になっているので、ヒロイックなジャズとなっている曲もあります。

ワールドミュージック色
(民族音楽的要素)

使用されている楽器を見ると、一見神秘性や幻想的なものも想像できますが、クールなバンド演奏で表現されているため、土着的な雰囲気のアレンジはありません。

疾走感

テンポで言うと速さを感じるものは少ないですが、グルーヴ感という意味では疾走感を感じられます。

🎼:Falcom Sound Team jdk

各曲感想

※インストゥルメンタル専門のため、毎度のごとくヴォーカル曲は感想しません。

01,
LA VALSE POUR XANADU
(XANADU)

 ヴァイオリンとピアノで高貴な王族の日常などが思い浮かぶ、ワルツ調の舞曲っぽいアレンジになっています。
サックスが入っていますが、管楽器は若干合わないような気はします。
例えば、仲間内でお遊びの延長セッションをしているような軽い空気感が良いです。

02,
LILIA
(イースⅡ)

 浮遊大陸の緑いっぱいな草原がとても似合う口笛アレンジとなっています。
何も考えずにぶらっと散歩したり、庭の植物手入れなどのBGMに合いそうです。

03,
Josephine
(ソーサリアン 追加シナリオVol.1)

ヴォーカル曲

04,
幻の大地セルペンティナ
(Zwei!!)

 神秘的さとエネルギッシュさとせつなさが共存している軽快な曲です。
風を切ってフィールドを駆け抜ける様子がきちんと浮かんでくる名曲です。
とてもリズミカルなベースラインが体に響き、バックのトロンボーンとトランペットがビックバンド演奏っぽさを演出し、駆け抜けた後に来る、目的を自分に言い聞かせているかのようなせつないメロディ締めを括り、冒険のひとつの流れを表現しているようで素敵です。

05,
白き花のマドリガル・メドレー
(空の軌跡 the 1st)

 ピアノとヴァイオリンのメイン演奏で少しづつのメドレーになっていて、メヌエット、ワルツのアレンジがとても心地良いです。
ラストにメインテーマのアレンジをもってくる所が良いです。

06,
星の在り処 Chinese Ver.
(英雄伝説 空の軌跡FC)
ボーナストラック

 ヴォーカル曲になります。

07,
Strepitoso Fight
(英雄伝説 空の軌跡SC)

 使用場面である戦闘の雰囲気は、全く感じられないアレンジになっております。
ファンク色ある流れから、ギターとのジャズセッションのような展開に入るところがカッコイイです。

08,
空を見上げて
(英雄伝説 空の軌跡SC)

 アコースティックギターでせつなく、そして力強く表現されているところが心にグッと刺さります。
センチメンタルな気分の時には、絶対その感情を倍増してくれると思います。

09,
I’ll remember you
(英雄伝説 閃の軌跡Ⅱ)

 ヴォーカル曲になります。

10,
Step Ahead
(英雄伝説 閃の軌跡Ⅲ)

 このアレンジを聴いて真っ先に思い浮かんだのが、やはりルパン三世でした。
ジャズ・ファンク、ラテン・ジャズバリバリで、アップテンポな展開がクソカッコイイです。
サックス、トランペット、トロンボーンのホーンセクションに加え、ヴァイオリンとピアノがあることでとても華やかなジャズとなっています。

そしてなんといっても、地を這うような重厚感あるベースラインが疾走感と迫力を演出していてシビレます。
インストとしてはラスト曲で、演奏家さん達の熱いプレイでバッチリ締めくくってくれています。

11,
CRIMSON SIN
(英雄伝説 黎の軌跡 -CRIMSON SiN-)

 ヴォーカル曲になります。

12,
星の在り処 Japanese Ver.
(英雄伝説 空の軌跡FC)
ボーナストラック

 ヴォーカル曲になります。

最後に

 『アクースティック』も早3作品目となりましたね。
日本ファルコムさんの音楽作品に対する情熱には毎回脱帽で、それと同時に感謝しかありません。

このブロクではちょこちょこ書いていますが、わたくしがインストゥルメンタルにしか興味がわかなくなったのは、音楽の趣味が形成されると言われている13歳〜16歳の時に、Falcom Sound Team jdkさんの楽曲に出会いどハマリしたことによります。(本当に細かく説明すると他の影響もちょこっとあります)

どのメーカーもソフト自体の開発に力を入れているのは当然で、ゲームで使用される楽曲も素晴らしいものばかりだと思います。

ですが、使用楽曲をゲームの内容と同じ様に大事に扱い展開しているのは、もはや日本ファルコムとスクエアエニックスだけと言っても言い過ぎではないと思います。

各メーカーが負けじとゲームミュージックアレンジCDを出していた時代が懐かしく、そして恋しいです。