ギターとキーボードメインで、シンプルなHR/HMインストゥルメンタルが楽しめる、旧作ゲームミュージックアレンジ2作品。

2024-10-14

ミュージシャン:
J.D.K.BAND

作品名:
Falcom J.D.K.BAND 1
(1991年作品)

作品名:
Falcom J.D.K.BAND 2
ダルク=ファクトの逆襲

(1991年作品)

 この作品達との出会いはまだ音楽を聴くこと自体が初心者で、CDラジカセも買ってもらったばかりの中学生時代でした。
父親が聴いていたため、わたくし自身も自然に聴いていたT-SQUARE(当時THE SQUARE)、CASIOPEA、松岡直也以外のインストゥルメンタルグループを、必死に見つけようとしたスタート時期でもありました。

インストゥルメンタル音楽が好きなのはすでに確立されていたので、探す目的は決まっていても1991年当時は、インターネットなど普及しておらず携帯電話すら無かった時代なので、CD屋さんに行き試聴コーナーに無ければ、音楽雑誌のレビューを見たりCD帯のコメントを読んで、どんな感じの曲が入っているか想像するか、全くわからずに購入するしかありませんでした。

メロディアスでキラキラした世界観(ファンタジック)のインストが大好きなのも同時に確立していたので、自然とゲームミュージックの世界にハマっていきました。
ゲームミュージックなら全曲とまではいかなくても、どの曲が入っているかわかるので、貧乏なガキには失敗なくCDが購入できたわけです。

メロディアスなフュージョンも、もちろん当時から好きで聴いていましたが、PCエンジン CD-ROM ²との出会いがゲームミュージックにのめり込むきっかけでありました。

細かい経緯は他の投稿で何度も書いていてしつこくなるので省きますが、まず惚れたPCエンジン CD-ROM ²イースシリーズの音楽を、プロのミュージシャン達がアレンジ・演奏制作したということで飛びついたわけです。

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目次

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2作品ポイント

・シンセサウンドでキーボードが多めのハードロックインスト。

・少し音にまとまりがありすぎる印象ですが、原曲に忠実という意味ではスッキリしていて聴きやすい。

・HR/HMアレンジメインですが、それ以外の多彩なアプローチも楽しめる。

・ヴォーカル曲が1は4曲、2は5曲と多すぎるのが、インスト好きとしては残念である。

・演奏メンバーの『YASUHARU TAKANASHI』とは、アニメ【NARUTO】や【FAIRY TAIL】の音楽でお馴染みの高梨康治さんです。

Falcom J.D.K.BAND 1

レコチョク試聴できます。

演奏メンバー

All Music Composed by
Falcom Sound Team J.D.K.

All Music Arrange by
TOMOHIKO KISHIMOTO

CDブックレットより

TOMOHIKO KISHIMOTO
シンセサイザー
ドラムプログラミング
ベース
ギター
ヴォーカル
アコースティックギター
(3,4,6,7,9曲目)

YASUHARU TAKANASHI
キーボード

JUNICHIRO MATSUKAWA
エレキギター
(2,5,6,7,9曲目)

CDブックレットより

<ゲストミュージシャン>
MASANORI KUSAKABE
エレキギター
(3,4,5,8曲目)

KAZUHIDE SHIROTA
エレキギター
(1,7曲目)

TAKASHI MATSUO GROUP

CDブックレットより

感動的メロディーが好みの私が聴いた場合の全体感想

🎼:J.D.K.BAND

メロディアス
(聴きやすさ)
🔵🔵🔵⚪⚪

涙腺刺激
(抒情的美メロ)
🔵⚪⚪⚪⚪

演奏乱舞
(ソロパートなど魅せプレイの充実度)
🔵⚪⚪⚪⚪

曲展開
(←シンプル・複雑→)

🔵🔵⚪⚪⚪

疾走感
(⬅スローテンポ多・アップテンポ多➡)
🔵🔵⚪⚪⚪

ワールドミュージック色
(民族音楽的サウンド)
⚪⚪⚪⚪⚪

ファンタジック
(壮大・神秘・幻想的)
🔵🔵⚪⚪⚪

各曲感想

1,
TO MAKE THE END OF BATTLE
(イースⅡ オープニング)
 
 初期イース作品の中でとても人気のあるハードな曲です。
こちらのアレンジでは正統派ハードロックという印象で、アルバムが発売された1991年辺りの時代雰囲気がとても出ていると思います。

キーボードメインでメロディを丁寧に演奏しているところがとても聴きやすく、イントロのギター演奏や静寂演出など展開もしっかりあって良いです。

2,
GO FIGHT
(スタートレーダー 出撃)

※ヴォーカル曲

3,
VARESTAIN
(イースⅢ バレスタイン城 )

 こちらの曲もかなり人気のある曲で、わたくしはイースⅢの中ではダントツに1位です。
メタルとハードロックの中間ぐらいの印象で、ギター演奏メインになっておりキーボードとの掛け合いや、ユニゾン、ハモリが沢山あるので、もともとの格好良いメロディが更に引き立っております。

2023年現在で、ゲーム自体のリメイクでアレンジされていたり、イースサウンドのファンであるプロミュージシャンなどが自身の作品にカヴァーを収録したりで、多方面で新しいヴァージョンが生まれていますが、元祖とも言える今作品収録ヴァージョンは、やはりいつ聴いても素晴らしいと感じます。

4,
CURSED DESERT
(ソーサリアン 呪われたオアシス)

 前半アコースティックギターで淋しく演奏され、途中からしっかりとエレキギターも含めて盛り上がりをみせるバラードアレンジです。
PCエンジン版ではニューエイジサウンドで表現されていて、悲しいさだめのような雰囲気がとても出ていますが、今作では渋いアコースティックギターになっていることにより、ファンタジックな世界観から現実を題材にしたドラマシーンなどに、とても似合いそうな良曲へと生まれ変わっております。

5,
MOJOR DEMON
(ソーサリアン 盗賊達の塔)

 超高速ではありませんがツーバスのしっかりあるスピードメタルアレンジとなっております。
メロディラインがとても綺麗なのと、隙間なく押し寄せるような泣きのギター演奏がとても素晴らしいです。
格好良いギターソロが長めにあり、ソロ明け一気に物悲しい雰囲気になりゴシック、ネオクラシカル的なメロディで演出するところが大好きです。

6,
LET’S FACE IT
(ソーサリアン 天の神々達)

 こちらのアレンジも個人的にとても好きで、スウィングジャズ風アレンジにメロディはゲームミュージックだけに勇壮で、とても聴きやすくノリやすくなっております。
途中ちょっとデジロックのような雰囲気が入りますが、ホーンの音をシンセでちゃんと使用しキレのあるアコースティックギター音の演奏でダンサブルに駆け抜けます。

7,
GET IN THE WILD
(戦国ソーサリアン 忍者屋敷)

※ヴォーカル曲

8,
HEROES EMBLEM
(ドラゴンスレイヤー英雄伝説)

 とてもゲームミュージック感満載のアレンジとなっっております。
ファンファーレ的イントロから続く軽快なドラムマーチが心地よく、マーチングバンドをイメージしたバンド演奏となっており、途中に入るロック感の感じれるエレキギターの熱いメロディが格好良く、ロールプレイングの定番的な城の、平和を取り戻した晴れやかな情景がハッキリと浮かんできました。

9,
BOY ON THE WING
(イースⅢ 翼を持った少年)

※ヴォーカル曲

10,
TRAVELERS IN
(ソーサリアン)

※ヴォーカル曲

Falcom J.D.K.BAND2

レコチョク視聴できます。

演奏メンバー

All Music Arrange
by
TOMOHIKO KISHIMOTO

CDブックレットより

TOMOHIKO KISHIMOTO
シンセサイザー
ドラムプログラミング
ベース
アコースティックギター
ヴォーカル

YASUHARU TAKANASHI
キーボード

JUNICHIRO MATSUKAWA
エレキギター

MASANORI KUSAKABE
エレキギター
(1,2,3,5,6,7曲目)

CDブックレットより

感動的メロディーが好みの私が聴いた場合の全体感想

🎼:J.D.K.BAND

メロディアス
(聴きやすさ)
🔵🔵🔵⚪⚪

涙腺刺激
(抒情的美メロ)
⚪⚪⚪⚪⚪

演奏乱舞
(ソロパートなど魅せプレイの充実度)
⚪⚪⚪⚪⚪

曲展開
(←シンプル・複雑→)

🔵⚪⚪⚪⚪

疾走感
(⬅スローテンポ多・アップテンポ多➡)
🔵⚪⚪⚪⚪

ワールドミュージック色
(民族音楽的サウンド)
⚪⚪⚪⚪⚪

ファンタジック
(壮大・神秘・幻想的)
⚪⚪⚪⚪⚪

各曲感想

1,
SPEEDY’S COMING
(「ドラゴンスレイヤー英雄伝説」 戦闘)

 とてもシンプルで聴きやすいハードロックサウンドとなっております。
厚みのある鋭いキーボード音と、癖の少ないギター音でサラッと聴ける曲です。

2,
MOON SCAPE
(スタートレーダー)より

※ヴォーカル曲

3,
MYSTERIOUS MOMENT
(イース)より

※ヴォーカル曲

4,
SHAKE YOUR HEADS
(「ソーサリアン」 地下ダンジョン ルシフェルの水門)

 少し神秘的な雰囲気のニューエイジサウンドと、スペースファンタジー風ロックを合わせたような曲です。
展開はシンプルで勇壮なメロディを繰り返します。

5,
竪琴
(ソーサリアン)より

 派手さが足りなく残念ですが、とてもせつない雰囲気と熱いメロディがバランスよいバラード曲です。
はじまりのブルース風な渋いギターが格好良く、長い戦いが終わった時のようなメロディを聴きやすいギター演奏で聴かせてくれます。
曲展開もしっかりとしていて、せつなさの間に晴れやかな雰囲気が出てくるなど、長めでじっくり聴けます。

6,
DOWN THE WIND
(「ドラゴンスレイヤー英雄伝説」 フィールド)

※ヴォーカル曲

7,
KILL OR CURE
(「イースⅢ」 最強の敵)

 ツーバスで疾走感のあるメタル調の曲となっておりますが、サウンドはとてもさっぱりしていて聴きやすいです。
原曲自体激しく格好良いので、シンプルにまとまったアレンジになってしまっているのが残念ですが、正統派ハードロックとしては良いと思います。
規則正しいドラムパターンが若干癖になるかも。

8,
冥府の審判
(「ダイナソア」 試練の塔)

※ヴォーカル曲

9,
RE-COLLECTION
(「戦国ソーサリアン」 帰還)

※ヴォーカル曲

10,
OVER THE TOP
(「イースⅢ」 Wanderes From Ys)

 民を苦しめる元凶に立ち向かった、勇敢な男が去る場面に素晴らしくマッチしているメロディです。
シンセサウンドでシンプルに表現されていて、原曲のようなファンタジックな要素は少ないですが、忠実なアレンジです。

最後に

 音楽を聴いてきた年数と、現在(2023年)のサウンド技術の進歩からすれば、こちらの2作品はとてもシンプルに聞こえてしまいますが、当時1991年の中学生時代だった時は物凄く鳥肌が立ったのをおぼえています。

そして、どの部分を演奏しているかまではわかりませんが、今では超有名な高梨康治さんがキーボード奏者で参加していますので、ファンの方は一度聴いてみるのも良いかもしれません。

大手ゲームメーカーが競うようにして、それぞれの演奏グループを持っていた素晴らしい時代があり、その中の内のひとつ、日本ファルコムJ.D.K.BANDの記念すべき初期2作品。

32年経った今現在(2023年)も、jdkBANDとして継続している奇跡のバンドのはじまりを感じてみてはいかがでしょう。


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今は学びの形も様々ですね。
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音楽家に憧れを抱いている方、ただただ自分自身だけで楽器演奏を楽しみたい方、最近は外出せず自宅にいながら楽器のレッスンを受けるスタイルが、どんどんパワーアップしているようです。

家で受ける場合は、もちろん隣人やご近所さんに迷惑をかけない環境がある方以外にオススメしません。

しかし、家以外でレッスンを受けるという手もあります。
スマートフォンがほぼ当たり前になっている現代、電源のいらない楽器であれば、外出する手間はありますが車で出掛け、どこか景色の良い周りに迷惑のかからない安全な場所に駐車し、自分だけの好きな空間でレッスンを受ければよいわけです。

専用バッテリーとか、シガーソケットが付いてれば専用コードで要電源楽器でもいけるのか?
そこまではわからん(笑)

楽器を始めなかったわたくしが言っても説得力はありませんが、挑戦してみると人生変わるかもしれません。

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