フルートとヴァイオリンの音色はファンタジックでヒロイックなサウンドに合うよねっ!いやっ、欠かせない!な1枚。素晴らしくポジティブな気持ちにもなれるインスト1作品。
作品名:
asymmetry
(2021年作品)
ユニット名:
はんぶんこ
感動的美メロとファンタジックなバンドサウンドが大好きなわたくしですが、ゲームミュージック以外だとなかなか好みにピッタリなサウンドに出会えません。
ヒーリングミュージックやニューエイジのようなジャンル、ドラマ・映画音楽などの壮大なオーケストラサウンド等々、感動的美メロとファンタジックだけで言えば沢山存在しています。
しかし意外に出会えないのが、リズム隊がドラムセットで演奏(打ち込み可)するバンドスタイルのファンタジックサウンドです。
ゲームミュージックや映像作品ありきのサウンドトラックという括りで言えばそれなりに出会えるのですが、「我々はこういうサウンドをやってます!」というような、それ自体を核として音楽活動をしているグループで探すと本当に少数だと感じます。
2000〜2004年に主に活動していた、ヴァイオリン3人,キーボード1人,ドラム1人編成の
D.F.O.という大好きなグループがいるのですが、そのサウンドを聴いた時の感動を再び味あわせてくれた今回紹介するユニットはんぶんこ。
D.F.O.と路線が近いというだけで似たサウンドというわけではありませんが、激しさと優しさが見事に融合したファンタジック寄りのポジティブサウンドが本当に素晴らしいです。
作品ポイント
・ゲームのRPG,アクションRPGであるようなファンタジックなバンドサウンド好きは必聴!
・お二人の楽器フルートとヴァイオリンの音がとても前に出ていて、イベント会場など目の前で演奏を聴いているような暖かさを個人的に感じた。
・歌詞が付いても合いそうな曲揃いで、とてもポップな聴きやすいインストゥルメンタルが楽しめる。
レコチョク試聴できます。
はんぶんこのお二人
CD販売サイトなどの解説を見ると、有名な方々がサウンドプロデュースをしているようですが、CDブックレットには詳細が記載されていなかったので、わたくしははんぶんこのお二人だけ記載いたします。
感動的メロディーが好みの私が聴いた場合の全体感想
メロディアス
(聴きやすさ)
🔵🔵🔵🔵🔵
涙腺刺激
(抒情的美メロ)
🔵🔵⚪⚪⚪
演奏乱舞
(ソロパートなど魅せプレイの充実度)
🔵🔵🔵⚪⚪
曲展開
(←シンプル・複雑→)
🔵⚪⚪⚪⚪
疾走感
(⬅スローテンポ多・アップテンポ多➡)
🔵🔵⚪⚪⚪
ワールドミュージック色
(民族音楽的サウンド)
⚪⚪⚪⚪⚪
ファンタジック
(壮大・神秘・幻想的)
🔵🔵🔵⚪⚪
🎼:はんぶんこ
各曲感想
1,
Metamorphose
(Album Ver.)
エレキギターの熱い演奏と、力強く手数の比較的多いドラム演奏をバックに進行していくハードロックな曲です。
聴きやすくポップなメロディと、アニメやゲームのテーマ曲が合いそうなヒロイックメロディが見事に融合しており、フルートとヴァイオリンの掛け合いやユニゾン、短いですがソロバトルなど1曲の中に聴きどころが沢山詰まった格好良い曲です。
2,
Venus
カーテンを開け朝日が飛び込むと同時に流したくなる、爽やかでポジティブな気分になれる曲です。
ヴァイオリンのエッジの効いた朝日の如く響きと、フルートの包み込むような丸く柔らかな響きが、追いかけ重なり踊りだす。
心の元気を補給できる、今日1日のオープニングテーマといった世界観だと思います。
3,
二重星のワルツ
和む雰囲気とブライダルシーンの幸せな雰囲気をミックスしたようなあたたかい気持ちになれる曲です。
フルートとヴァイオリンが優しく歌っているかのようなサウンドで、特にフルートの音色がとても曲に合っていると思います。
バックのアコーディオンも素敵で、フルートとヴァイオリンのハモリと合わせヒーリング要素も素晴らしいです。
馴染みやすいメロディで後半に向け静かに盛り上がっていく感じも良いです。
4,
世界は青色だった
前曲に続きこちらも親しみやすくポップなメロディの曲です。
ピアノの音色が全面に出ているので爽やかさも感じられ、歌モノだったとしたらすぐにでも口ずさめるような流れが良いです。
何気ない日常の幸せを形にしたような、優しい世界観が素敵です。
5,
Overtake
エレキギターの演奏が入ったアップテンポのハードな曲です。
厚みのあるギターリフをバックにヒロイックなサウンドを、フルートとヴァイオリンの交互に演奏するスタイルと、力強いハモリが盛り上げています。
ライヴ演奏を目の前にしたら興奮と盛り上がり間違い無しの格好良いメロディを、美しい音色が特徴のフルートとヴァイオリンで奏でているところが、特別な世界観を生み出しています。
6,
Cinderella
エンディング感のとてもある曲で、物語の締めくくりなどであるような寂しさとあたたかさが共存している曲だと思います。
フルートとヴァイオリンのユニットという良さが、素晴らしく現れているメロディと展開です。
個人的には10代の学生生活の中での出会いや別れといった、みんなそれぞれの青春時代を、または今まさに真っ只中という方の感動ストーリーに、曲の世界観が重なるような印象を受ける優しい曲です。
最後に
今回紹介したはんぶんこさんの『asymmetry』ですが、バンドサウンドで奏でるファンタジックな世界観をとても感じられる、好みにマッチした作品でした。
ただ、ポップな曲がメインだったので、これに少し複雑な曲展開と壮大さが加わったら、とんでもなく格好良い好みのサウンドになるんだろうなと、これからの活動に期待をさせてくれる良いアルバムでした。
フルートとヴァイオリンのハモリは本当に綺麗で素敵です。
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