リズム楽器のグルーヴが爽快な、元気の出るピアノインストゥルメンタル。1作品

2024-12-10

作品名:
CLOCK TOWER
(2015年作品)
ミュージシャン:
ADAM at

 ピアノというものは、なぜこんなにも人々を魅了し続けているのでしょうか。

わたくしに、難しい哲学的なことは表現できませんが、1つ思うのが、ピアノというのはどのジャンルの音楽に参加しても、それに合わせた魅力で輝きを放ち、違和感なしに溶け込む事のできる楽器の1つであると強く感じます。

独奏が好きな人もいれば、クラシック音楽の中の1楽器として奏でられるのが好きな人もいるなど、好みとしては人それぞれではあると思います。

ピアノをメインとして楽しむ場合のわたくしの好みは、ベース、ドラムセットで奏でるドラムが、リズムを担当する少人数のバンド編成で、アコースティックピアノでもキーボードで出すピアノ音のどちらでも良いですが、ピアノが主旋律を奏でリードするタイプのサウンドです。

好みを満たすという意味ではそんなに頻繁に出会うことは出来ないので、この『ADAM at』というのはとても貴重なグループのうちのひとつです。

100%ピアノリードというわけではありませんが、様々なジャンルのテイストを感じながら、ピアノ、ギター、ベース、ドラムのシンプル編成で明るく元気になれ、ダンサブルで楽しいメロディックサウンドを聴かせてくれます。

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感動的メロディーが好みな私が聴いた場合の全体感想

メロディック
(聴きやすさ)

🩷🩷🩷🩷🩷

安心のメロディックサウンドと、スッと耳と身体に染み入る親しみやすいメロディラインが魅力です。

涙腺刺激
(抒情的美メロ)

🩷🤍🤍🤍🤍

喜び・未来ある別れのようなポジティブな感情としての感動が、ほんのちょこっとだけ感じられると思います。
1曲とても淋しい世界観の曲があるためハート1です。

演奏乱舞
(ソロパートなど魅せプレイの充実度)

🤍🤍🤍🤍🤍

曲自体のメロディバランスを重視している印象で、楽曲ごとにソロパートは設けられていますが、それぞれの楽器が独立して暴れるような印象は、わたくしの中では感じませんでした。

ファンタジー・メルヘン
(壮大・神秘・幻想的)

🩷🤍🤍🤍🤍

現実逃避型のサウンドではなく、私生活の場面に寄り添った世界観を演出していると感じます。
1曲だけ神秘的要素を感じれる曲があります。

ヒロイック
(勇壮な鼓舞メロディ)

🩷🩷🤍🤍🤍

拳を突き上げたくなるまでいきませんが、力や勇気をくれるようなメロディが個人的に感じられました。

ワールドミュージック色
(民族音楽的要素)

🤍🤍🤍🤍🤍

明るくダンサブルなポップインストのため、民族音楽的要素はないです。

疾走感

ミディアムテンポ以上のサウンドがほとんどなので、全体的にはとても疾走感のある作品だと感じます。

曲展開

1曲1曲が聴く側にとってとてもわかりやすく、シンプルな展開の作品揃いです。

タワーレコードとレコチョクは試聴できます。

🎼:ADAM at

レコーディングミュージシャン

タマスケアット
[ピアノ]
[キーボード]
エマアット(FAT PROP)
[ドラム]
ラッキーアット(DALLAX)
[ベース]
コウタアット(Kota Hashimoto)
[ギター]

CDブックレットより

各曲感想

最後に

 インストゥルメンタルの楽しみ方として、人それぞれ着目する部分が違うと思いますが、メロディの好みで選ぶ場合、技巧プレイで選ぶ場合、世界観で選ぶ場合など様々だと思います。

わたくし個人的には、メロディックなものというのが大前提で、技巧プレイが一番求めてしまう部分ではあります。
近年では生楽器の演奏✕ダンサブルというサウンドがとても多いと感じており、T-SQUAREのようなメロディック・フュージョンを始めるという方は少なくなってきているのかとも感じます。

もちろんこのADAM atのようなサウンドも好きで何度も聴いているのですが、欲を言うと、いつの日かメロディック・プログレッシブ・ダンス・フュージョンなんて表現できるような、スーパーサウンドに出会えるのを楽しみにして日々過ごしております。

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