メロディック・インストゥルメンタル好きなわたくしも満足!!ポップで熱いメロディ満載の1枚。
音楽が大好きで幅広ジャンルを聴くという人もいると思います。
「これも良い」「こっちも良い」と、お金の問題がなければいくらでもお気に入りが出てくるものです。
そんな沢山の好きの中でも、「これこれっ!」と自然に求めてしまっている鉄板のサウンドがある方も多いのではないでしょうか。
わたくしはその鉄板のこだわり範囲が狭く、アルバム単位だとなかなか「これこれっ!」とはならないのですが、『Muses』の発売中1stと2ndは、メロディ、音、演奏感など久しぶりに隅から隅までガッツポーズな作品となっております。
グループ名:
Muses
1stアルバム
1st演奏家
<Executive Producer>
CDブックレットより
Katsufumi Murakami
Masanori Sato
<Sound Producer>
Rie a.k.a. Suzaku
Rie a.k.a. Suzaku
(ギター)
Marie Fukai
(キーボード)
Juna Serita
(ベース)
Kanade Sato
(ドラム)CDブックレットより
感動的メロディーが好みな私が聴いた場合の全体感想(1st)
(聴きやすさ)
❤❤❤❤❤
全編ポップでメロディアスな曲で構成されていて、スポーツのテーマ曲が合いそうな熱いサウンドがたっぷりです。
(抒情的美メロ)
❤🤍🤍🤍🤍
魂を揺さぶられる勇壮なメロディが感じられる曲はありますが、悲しさに合いグッとくるメロディではない。
(ソロパートなど魅せプレイの充実度)
❤❤❤🤍🤍
メロディを重視しているであろう中に、それぞれの曲で長くはないですが、ソロ部分やテクニカルな演奏が聴き取れます。
(民族音楽的要素)
❤🤍🤍🤍🤍
ラテンやスパニッシュなサウンドは出てきますが、ワールドミュージック的な雰囲気はないです。
(壮大・神秘・幻想的)
❤🤍🤍🤍🤍
ゲームのRPGやアニメ、ファンタジーやSF映画などにありそうなサウンドはないです。
しっとりとした静かなバラード調の曲がなく、スピードメタルのような高速なサウンドはありませんが、聴きやすい疾走感のあるものが多いです。
聴く側が考えさせられるような難しい展開はなく、ストレートにサビで盛り上がれる曲がほとんどです。
レコチョクとタワーレコードは試聴できます。
🎼:Muses
1st 各曲感想
1,
Muses
Music by Rie a.k.a. Suzaku
爽やかなイントロからクリアなギター音の演奏からキーボード演奏へと続きます。
旅の始まりを思わせる前向きな気持ちにさせてくれるサウンドで、曲名がグループ名と同じになっているのもありますが、音楽の方向性を表現しているようにも感じられます。
2,
遊星少女-Planetary girl-
Music by Rie a.k.a. Suzaku
力強く熱いロック色の強いフュージョンになっております。
目標や夢に向かって頑張っている人に送る応援曲のようで、スポーツまたは愛と友情をテーマにしたアニメなどにとても似合いそうな、清々しく元気の出る曲となっております。
3,
Blow Away!
Music by Masanori Sato
T-SQUAREがTHE SQUARE時代の、特に1978〜1986年辺りのサウンドを彷彿とさせるエネルギッシュな曲です。
キーボードがリリコンの音のような表現をしているので、わたくしを含め初期のスクエアサウンドを聴いて育った人には感動ものだと思います。
ギターとキーボードが交互にソロを演奏するところがとても興奮します。
こういうサウンドを求めているジャパニーズ・フュージョンファンは、結構いらっしゃるのではないでしょうか。
4,
Scramble to Space
Music by Rie a.k.a. Suzaku
力強さと弾むようなリズムが絶妙にミックスされたとても気持ちよく、前向きになれるメロディのポジティブサウンドです。
爽やかな雰囲気の中にギターの速弾き割合が比較的多めで、ベースがリズムもメロディも活躍している印象です。
こちらはギターとベースが交互にソロを盛り上げます。
5,
Rush Around
Music by Marie Fukai
メロディアスではありますが、それぞれの楽器が演奏を披露し合っているような、静かなバトル曲になっている印象です。
メロディで感動させてくれるわけではありませんが、じっくりと楽器それぞれの音を楽しむことができます。
6,
Feminist
Music by Juna Serita
Arranged by Rie a.k.a. Suzaku
こちらの曲は個人的にかなり名曲で、ラテン・ジャズとフラメンコギターとメタル系のサウンドを融合させたような、とてもカッコいいメロディとリズムになっております。
最初はラテン・フュージョンらしい雰囲気で進行していくのですが、サビで一気に哀愁ある雄壮激メロで盛り上がるところが最高です。
7,
Marine Blue Surf
Music by Rie a.k.a. Suzaku
とてもポップで爽やかなポジティブ・ギターフュージョンとなっております。
歌詞をつけたらそのままアニメの主題歌になりそうな、ときめきと輝かしさをあわせ持った友情系メロディが素晴らしいです。
こちらの曲はリズム隊のソロがあり、しっかりと演奏面でもテクニックを感じ取れる構成になっております。
8,
Splash
Music by Masanori Sato
こちらも聴きやすいポップな曲となっております。
優しくあたたかいサウンドと、速弾きを沢山散りばめた密度の高いギターの演奏が共存していて聴き応えがあります。
前曲と雰囲気が似ていると言えばそれまでですが、個人的にはいくらでも入っていほしいと思える良曲です。
9,
Joyful day
Music by Rie a.k.a. Suzaku
ミディアムテンポのオシャレでほがらかさも感じられる、あたたかいメロディの曲です。
一定のメロディをバックにギターが演奏を重ねていく展開部分が心地よく、リズムもノリやすいです。
全体の雰囲気とラスト曲ということもあり、リズムに合わせライブ会場一体となって手をふる光景が思い浮かぶようなエンディングに合っていると感じる曲です。
2ndアルバム
2ndアルバムも期待を裏切らないメロディック・フュージョンとなっております。
良い意味で1stからの路線変更が無く、こちらも隅から隅までメロディックと言う蜜の詰まったガッツポーズ作品となっております。
聴きやすさやメロディックな曲よりも、テクニカルな演奏・転調・変拍子を好みとする方には物足りないと思います。
2nd演奏家
プロデュースなど1stからの変更はありませんでしたが、サポートで9曲目にサックス奏者が参加しております。
Rie a.k.a. Suzaku
CDブックレットより
(ギター)
Marie Fukai
(キーボード)
Juna Serita
(ベース)
Kanade Sato
(ドラム)
<Special Guest>
Ami Nakazono
(ソプラノサックス)
9曲目
感動的メロディーが好みな私が聴いた場合の全体感想(2nd)
(聴きやすさ)
🧡🧡🧡🧡🧡
全曲聴きやすいメロディ重視のサウンドとなっております。
(抒情的美メロ)
🧡🤍🤍🤍🤍
明るいポジティブサウンドがメインで、感情に訴えかけるせつない部分はほとんど無いです。
(ソロパートなど魅せプレイの充実度)
🧡🧡🤍🤍🤍
フュージョンというジャンルの特性を活かして、もう少し魅せるテクニカル演奏を前に出しても良いと感じます。
速弾きなどギターのメタル的演奏が強い部分が何曲かあります。
(壮大・神秘・幻想的)
🧡🤍🤍🤍🤍
音を盛るような打ち込みをバックに入れたりせず、少人数のバンドサウンドを最大限に活かした曲で構成されているため、壮大・幻想的に該当するものは1曲目のイントロで数秒あるだけです。
(勇壮な鼓舞メロディ)
🧡🧡🧡🤍🤍
フュージョンらしい曲に加え、アニメ・ゲームミュージックでそのまま使えそうなヒロイックサウンドもあります。
(民族音楽的要素)
🧡🤍🤍🤍🤍
各国の伝統民謡のような曲はありませんが、個人的にスパニッシュを感じる曲があったので1です。
スローテンポのものは1曲だけで、元気の出るものや明るく楽しい疾走感のある曲がほとんどです。
テクニカルな音あそびを楽しむような展開のものはなく、ポップで聴きやすい曲で構成されています。
レコチョク、タワーレコードは試聴できます。
2nd 各曲感想
1,
Goddess of Victory
Music by Rie a.k.a. Suzaku
アニメ・ゲームミュージック的な美しいイントロから、ロック色の強い勇敢なメロディへと展開していくとても格好良い曲です。
オルガン音のキーボード演奏と、速弾きを織り交ぜながらメインで勇壮な演奏が爽快な、ヒロイックサウンドです。
2,
Dreamy Summer Night
Music by Rie a.k.a. Suzaku
何気ない日常の中にある、気分の良い晴れた日がイメージできるポジティブサウンドです。
途中のJazzyなピアノ演奏がオシャレで、全体的には心地よいエレキギターの音が楽しめます。
3,
Just The Four Of Us
Music by Masanori Sato
気持ちの良いギターイントロから始まり、ソウル・ジャズのような流れに展開していきます。
メロディの流れと揺れるビートに身を任せながら、ゆったりとした世界観が感じられます。
そして、最後の最後でギターのロックな演奏があり、一気に雰囲気が変わるところが好きです。
4,
Galactic Gypsy
Music by Rie a.k.a. Suzaku
デコボコヒーローのテーマのような、コミカルさと勇敢さをミックスさせたような楽しい曲です。
ソウルミュージックディスコサウンドのような雰囲気もあり、思わず踊りたくなるようなリズムにちょこっと切ない部分も見え隠れし、癖になる曲です。
5,
Run Up!
Music by Marie Fukai
エレキギターの演奏とクリアなキーボード音のハーモニーが綺麗な曲です。
アップテンポなサウンドに緊張感のあるベースと手数の多いドラム演奏が心地よく、ギターとキーボードの掛け合いのような展開もテンションが上がります。
アルバム内で一番テクニカルを前に出した曲になると思います。
6,
Warrior Women
Music by Juna Serita
Arranged by Rie a.k.a. Suzaku
ハードさとデジタルサウンド的アプローチが格好良く、哀愁あるメロディとミステリアスな雰囲気漂う熱い曲です。
静と動の上手くミックスされた展開がスリルを感じさせ、ソウルフルな雰囲気からハードなギターが入り、一気に盛り上がる部分など、ゲームのボス戦あたりをイメージできます。
メロディアスハードロックと、フュージョンならではのテクニカルな演奏が融合したような世界観がとても素敵です。
7,
Jet Stream
Music by Rie a.k.a. Suzaku
出だしや途中は少し抑えぎみで落ち着いた雰囲気で、サビになると疾走感が増すと共に熱いメロディになるとても感動的な展開の曲で、グランドフィナーレ的な何かのエンディングテーマとして似合いそうだと感じました。
それぞれ楽器の見せ場がしっかりとあり、順番に入れ替わるソロがとても格好良いです。
曲も長めで聴き応えがたっぷりとあり、2回目のサビから最後のサビまで間が長く、希望に満ちた明るい雰囲気を忘れた頃に、最後の最後で戻ってくる展開が素敵です。
8,
Twilight of Rio
Music by Rie a.k.a. Suzaku
フラメンコの情熱的なスパニッシュミュージックをイメージさせてくれる、哀愁あるメロディが格好良い曲です。
ベース進行が心地良くて好きで、ギターメインでメロディを奏でている中、どうしてもベースパートを耳で追ってしまいます。
アップテンポではないのですが、グルーヴ感が心地良くとてもノリの良い曲な印象もあります。
9,
Ko・Mo・Re・Bi
Music by Rie a.k.a. Suzaku
ソプラノサックスが参加しているからか、とてもふんわりとした雰囲気とポジティブサウンドで癒やしとともに元気ももらえる曲だと感じます。
ソプラノサックスが優しくメロディを奏で、エレキギターで熱く盛り上げるバランスがとても良く、ハモリとユニゾンもたっぷり聴けます。
本田雅人さん在籍時のT-SQUAREが好きな人はとても気に入ると思います。
10,
Sense Of Purpose
Music by Masanori Sato
ラテンの雰囲気とアシッドジャズ的な雰囲気と、熱いエレキギターの演奏で盛り上げる気持ち良い曲です。
アダルトな雰囲気漂い、夜の繁華街などの映像シーンがイメージできる世界観から、サビ前で爽やかになる展開が好きです。
バックのピアノ伴奏にギターの速弾きが乗るソロ部分も聴きどころで格好良いです。
最後に
今回聴き終わり、よくぞこんなにも素晴らしいグループがデビューしてくれたという、嬉しい気持ちでいっぱいなのですが、 聴きやすくポップなポジティブサウンドがたくさん詰まっているということもあり、実際に聴くと感じると思いますが、奏でている世界観はT-SQUAREにとても似ていると思います。
先人の方の路線に近い事をやると、どうしても賛否が別れると思いますが、わたくしにとっては好みに近い音楽を奏でてくれるグループの出現に、鳥肌が立った嬉しい感動でした。
どうかこのまま方向性を変えずに突っ走って欲しいと願います。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません