脳に身体に自然と溶け込むポジティブインストゥルメンタル。1作品

作品名:
2010ー2011
ミュージシャン:
騒音のない世界

 わたくし個人的には出来るだけ長く展開の複雑なインストの方が好みなのですが、今回は、長い楽曲という好みからは離れるものの、メロディの部分でとてもメロディックな楽曲揃いのため良いと思った、人気の『騒音のない世界』さんの作品になります。

まず、聴きやすく良いメロディという意味では、ハズレ曲の全く無い素晴らしい音楽アーティストだと思います。
激しいわけではなく、電子音のダンスミュージックというわけでもないのですが、不思議とトランスミュージックの特徴と似たような、反復する旋律と高揚感を得られる特徴が『騒音のない世界』さんの楽曲にもあるように感じました。

ファンクロックを、よりダンサブルにしたような賑やかサウンドが特に好きです。

今回は、ものすごく大量の曲を制作されている『騒音のない世界』さんの中で、出てきた中の一番古い作品がまず気に入ったので書きました。

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メロディック
(聴きやすさ)

隅から隅までメロディックサウンドで、アルバム全体をサクッと聴き終わってしまいます。
難しい曲は皆無といった感じで、お祭りの1日の流れを曲で表現したら?みたいな活気あふれる曲が多いです。

涙腺刺激
(抒情的美メロ)

センチメンタルな印象を受ける曲はありますが、例えばドラマ、映画の感動シーンに合うような曲は、この作品内では感じられませんでした。

演奏乱舞
(ソロパートなど魅せプレイの充実度)

メロディのバランスを大事に丁寧に表現していて、技巧プレイを出し演奏で盛り上げるようなパートはあまり感じられませんでした。

ファンタジーな世界観
(壮大・神秘・幻想的)

わたしたちの普段の生活の中で流れていてほしいような、リアルに寄り添う楽曲という印象です。

ヒロイック
(勇壮や鼓舞メロディ)

ファンタジーの世界の戦士や、世の中で日々戦っているリアルなわたしたちという意味でも、勇ましさを感じさせてくれるような印象は全体的に受けませんでした。

ワールドミュージック色
(民族音楽的要素)

モダンな楽曲という印象を受けるもので構成されています。

疾走感

静かで落ち着いたものもありますが、体を動かしている時や、景色が常に動いている移動中などに合う曲が多いです。

曲展開

オープニングからエンディングに向かって複雑に展開するような、1曲でストーリーを感じられるような印象を受けるようなものはありませんでした。
聴きやすい曲が多いということです。

ミュージシャン

beco

🎼:騒音のない世界

各曲感想

1,
ラック

 コミカルなメロディのイントロから楽しい気持ちになる曲です。
同メロディは曲中何度も出てくるので、最高の賑やか反復サウンドで元気が出ます。

2,
フォークロア

 ネオン輝く夜のメリゴーランドが次々と入れ替わり流れて行くような夢の中の世界が浮かんでくる、フライクルージングといったイメージがわきました。
メルヘンチックな印象です。

3,
どんぐりころころ

 曲名の通り、『どんぐりころころ』のメロディをフィーチャーしたセンチメンタルな雰囲気の曲です。
疲れた心と体に沁みる不思議な曲です。

4,
ライフ・サイズ

 歌うようなギター演奏がとても暖かみを感じさせてくれる曲です。
途中の疾走感のある展開で曲の雰囲気が一気に盛り上がるところがカッコイイです。

5,
タイムズ

 レトロな雰囲気のあるファンク・ロックといった感じで、大都会のにぎやかな街で路上演奏していてほしい、哀愁とパワーのある曲です。

6,
レリジオン

 落ち着いた部分と盛り上がる部分の変化が、強弱があってとても良い曲です。
リズム変化と、速い曲ではないのに手数、足数の多いドラム演奏のギャップがテンション上がります。

7,
スターセイラー

 楽しい時間を過ごした1日が終わってしまう寂しさのような、または子供時代を過ごした田舎を思い出し回想しているようで、ノスタルジックな雰囲気のある曲です。

8,
ウィークウェイズ

 聴きやすいリズムと、童謡のような親しみやすいメロディが良いポップな曲です。
ギターの音が耳と身体全体に響き、自然と首から上をゆらゆらしたくなりノリやすいです。

9,
アイランド

 イントロのメロディからつかみはOKといった感じで、非常に賑やかで楽しい曲です。
シンプルなのに一瞬で印象付けられるメロディが、『騒音のない世界』さんの才能爆発な曲だと思います。

10、
ペーパー・クラフト

 力強いドラムの主張のリズムと、鍵盤の神秘的で綺麗な音色がとても心地よく、不思議な空間が想起される雰囲気の曲です。

11,
サウンドレス

 エモーショナルな雰囲気とノスタルジックな雰囲気が入り乱れているような世界観と、エッジの効いた鋭い演奏のアンバランスさがとても心にグッときます。

12,
鏡の世界

 イントロのワクワク感から素晴らしく、疾走感のある曲でじっとしている時よりは、移動中やエクササイズ時などに聴きたくなります。
メロディも前向きになれるポジティブサウンドで、元気が出ます。

最後に

 自身で『ひとりインストバンド』と称している通り、しっかりバンド演奏感があふれている素晴らしい音楽クリエイターだと思います。

個人的には、しっかり役割のある数人体制のバンドが好きではありますが、『騒音のない世界』さんは逆に体制を変えず、このまま突き進んでいって頂きたいと思いました。

こういったメロディが常に浮かんでくる才能が、本当に羨ましいです。

その他その他

Posted by awa-taiko