メロディアス、ポップ、爽快の三拍子揃ったフュージョンアレンジが詰まったゲームミュージック過去作品
作品名:
矩形波倶楽部&コナミ矩形波倶楽部 BEST Vol.1
(1997年作品)
矩形波倶楽部&コナミ矩形波倶楽部 BEST Vol.2
(1998年作品)
ミュージシャン:
矩形波倶楽部
コナミ矩形波倶楽部
ポップで馴染みやすいサウンドが特徴の一つでもある日本のフュージョンバンドと言えば、わたくしは『T-AQUARE』が真っ先に出てきます。
馴染みやすいとは言え、やはり他が真似できない作曲や音に特徴的な色があり、唯一無二の存在だとも思います。
他に似たようなバンドが存在しないもう一つの考えられる理由として、似たようなサウンドをやりたくないというミュージシャンとしてのプライドも、もちろんあると思います。
そんな中、わたくしの大好きなT-SQUAREのような世界観に、とても近いと感じるサウンドが沢山詰まったのが、今回紹介する作品になります。
シューティングゲームやアクションゲームが多かった当時のコナミサウンドはフュージョンアレンジがとても合う曲が多く、オーケストラアレンジやハードなメタルアレンジ等とはまた違った、楽器演奏にこだわりが感じられる、ゲームミュージックアレンジの歴史の一部なのではないでしょうか。
コナミ矩形波倶楽部とは
CDブックレットより
コナミのサウンドチームの総称。
社内のメンバーで構成されたチーム。
矩形波倶楽部とは
CDブックレットより
もともとゲームミュージックではないオリジナルの曲をつくるためのチーム。
矩形波倶楽部&コナミ矩形波倶楽部 BEST Vol.1ポイント
・アレンジ曲が多いため、バンド演奏のあたたかみがとても感じられる。(サントラ音源そのままの曲も有り)
・メインパートをギターが担当しているアレンジが多く、ゲーム自体や原曲を知らなくてもギターフュージョンとして極上である。
・本格的なバンド演奏が聴けるが、ゲームミュージックの特徴の一つでもあるファンタジックや幻想的等の期待からは大きく外れている。
収録CD(各曲の元の収録先)
ゼクセクス/コナミ矩形波倶楽部
CDブックレットより
(1,7,14曲目)
グラディウスⅢ/コナミ矩形波倶楽部
&KONAMI GM HITS FACTORY Ⅱ
(2,5,10曲目)
こなみすぺしゃるみゅーじっく 千両箱平成三年版
(3曲目)
ラグランジュポイント
(4,8曲目)
コナミオールスターズ 千両箱平成四年版
(6曲目)
MA・DA・RA
(9曲目)
SNATCHER ZOOM TRACKS
(11,13曲目)
Pop’nツインビーグラフィティ
&ツインビーPARADISE MUSICBOX
(12曲目)
コナミオールスターズ1993
(15曲目)
感動的メロディーが好みの私が聴いた場合の全体感想
メロディアス
(聴きやすさ)
🟣🟣🟣🟣🟣
涙腺刺激
(抒情的美メロ)
🟣⚪⚪⚪⚪
演奏乱舞
(ソロパートなど魅せプレイの充実度)
🟣⚪⚪⚪⚪
曲展開
(←シンプル・複雑→)
🟣⚪⚪⚪⚪
疾走感
(⬅スローテンポ多・アップテンポ多➡)
🟣🟣🟣⚪⚪
ワールドミュージック色
(民族音楽的サウンド)
⚪⚪⚪⚪⚪
ファンタジック
(壮大・神秘・幻想的)
⚪⚪⚪⚪⚪
🎼:矩形波倶楽部
🎼:コナミ矩形波倶楽部
各曲感想
1,
Breeze
作曲・演奏:
コナミ矩形波倶楽部
編曲:
フンイキ福井
軽快で爽やかなアップテンポの曲になります。
とてもポップで、ギター、キーボードの聴きやすい演奏の中にテクニカルな部分もある、癖の少ないノリノリサウンドです。
2,
In The Wind
作曲・編曲・演奏:
コナミ矩形波倶楽部
もともとの曲自体も素晴らしいですが、このアレンジになることにより更に名曲に生まれ変わっております。
頭の中に残り続ける絶妙ポップなイントロと、それをバックで常に流し続け進行していく曲展開が癖になります。
爽やかな全体的な雰囲気の中に、ほんの少しだけ見え隠れする哀愁あるメロディが好きで、フュージョンらしい音色のギター演奏がとても気持ち良い曲です。
3,
Straight Flash
作曲・編曲・演奏:
コナミ矩形波倶楽部
夏の海沿いドライブにとても合いそうなギターフュージョンとなっております。
メロディアスではありますが、哀愁・抒情的な部分は無くリズミカルにノリを身体で感じる軽快サウンドといった印象です。
4,
Orange Party
作曲・演奏:
コナミ矩形波倶楽部
編曲:
是方博邦
パーカッション入りでリゾートサウンド感のある、ギターの音と演奏をじっくり楽しめる曲です。
是方博邦さん編曲ということもあって様々なギターのスタイルが詰め込まれており、ツインギターでの掛け合いがライブで映えるシーンなんかが想像できる、ファンキーな雰囲気が気持ち良いです。
5,
Hit and Away
作曲・編曲・演奏:
コナミ矩形波倶楽部
グラディウスⅢの曲がメドレーになっており、それぞれのハードでゲーム中に使用されているサウンドを聴いてもさほど感じませんでしたが、アレンジされたことによりフュージョンアレンジを最初から想定して曲作りをしたのではないか!?と思うくらい素晴らしいサウンドになっております。
ギターの綺麗な音色やキーボードの華やかさドラミング等全てにおいて、メロディアスフュージョンファンのわたくしも聴いていてとても心地よいです。
6,
Memoire
作曲・演奏:
コナミ矩形波倶楽部
編曲:
プロフェット深見
こちらの曲は美しいメロディとピアノをフィーチャーした、少しシックなバラード調の曲です。
フュージョンジャンルのCDを購入した際に、こんな曲が入っていてほしいと思えるサウンドです。
少しせつないメロディを、ピアノの伴奏で沁みるようなギタープレイとともに熱く盛り上げています。
7,
Happy Daymare
作曲・演奏:
コナミ矩形波倶楽部
編曲:プロフェット深見
昼下がりの午後や梅雨時の季節等が似合いそうな、少し落ち着いた日常をメロディに乗せたような印象の曲です。
アコースティックギター音で優しく奏でており、サビでせつなくなるところが好きで、全体的にはさっぱりとしたサウンドですが、後半に行くにつれだんだん熱いメッセージが感じられる展開です。
8,
Physical energy
作曲・編曲・演奏:
コナミ矩形波倶楽部
エレクトロポップのような少し奇想天外な雰囲気の世界観にロックをプラスしたような曲です。
ゲーム等で裏面やボーナスステージ的な場面で流れそうな、パラレルワールドサウンド型ギターインストが楽しめます。
9,
Twinkling Star
作曲:
コナミ矩形波倶楽部
編曲:
古川もとあき
演奏:
矩形波倶楽部
キーボードとアコースティックギターの優しい演奏が聴ける、子守唄のようなサウンドです。
とても短い曲です。
10,
Legend
作曲・編曲・演奏:
コナミ矩形波倶楽部
フュージョンサウンドから離れ癒やし感のあるサウンドです。
マーチングドラムのようなリズムをバックにキーボード演奏がふんわり奏でる前半と、ピアノ音とキーボードでせつなくも希望ある曲調が美しい感動系のメロディと続き、後半に行くにつれロールプレイングゲームのエンディングで、スタッフロールを連想させてくれるような曲展開になっていくのが好きです。
11,
One Night in NEO KOBE CITY
作曲:
コナミ矩形波倶楽部
編曲:
土師一雄(オリジナル・ゲーム・サントラ)
当時のコナミさんの凄いところが沢山出ている曲です。
ゲームサントラでこのクオリティの高さ!
ロックとファンク・ジャズが融合したようなサウンドを、サックスメインで熱い演奏が聴けます。
更にライブ音源のような躍動感も感じられ、メインメロディはもちろんソロパート等もしっかり演出されており、それぞれ皆さんが好きなサックス奏者が演奏している情景なども想像できるのではないでしょうか。
12,
Eternal Planets
作曲:
コナミ矩形波倶楽部
編曲・演奏:
古川もとあき
(コーラス:ほのぼの合唱団)
(キーボード:麻野真美)
ギターメインで、スチールパンの音やパーカッションが入っている、南国ムード漂う明るいミディアムテンポのラテンサウンドと、優しい癒やしサウンドのちょうど中間のような曲です。
アコースティックギターのインストが好きな方にとてもオススメです。
13,
Tears stained Eyes
作曲:
コナミ矩形波倶楽部
編曲:
土師一雄(オリジナル・ゲーム・サントラ)
バラード調の曲でわたくしの結構好きなタイプの曲です。
悲しくせつない雰囲気の中に、力強く熱いメッセージが込められていて、ドラマや映画などで自分の失敗から何かを失い、喪失感に駆られるようなシーンが浮かび、悲壮感と勇壮さが共存したメロディがサビで盛り上げていく展開が好きです。
14,
Time To Party Hearty!!
作曲・演奏:
コナミ矩形波倶楽部
編曲:
船橋 淳
アップテンポの明るいメロディをエレキギターとキーボードで盛り上げ、爽快に駆け抜ける曲です。
キーボードで明るく楽しく進行し、熱いエレキギターの演奏がカッコよく盛り上げます。
途中のピアノ音キーボードのソロ演奏パートが、シャカタクを思わせる世界観でノリノリに演奏し、メロディアスフュージョンの良さが沢山詰まったサウンドになっていると思います。
15,
風の贈り物
作曲・編曲:
コナミ矩形波倶楽部
演奏:
矩形波倶楽部
矩形波倶楽部のライブ音源となっております。
とても馴染みやすいストレートなメロディアス・ギターフュージョンとなっております。
メロディも素晴らしいですが、演奏にもとても惹きつけられますし、ずーっと活動を続けた欲しかったと心から思う、とてもカッコイイ矩形波倶楽部が体験できます。
矩形波倶楽部&コナミ矩形波倶楽部 BEST Vol.2
Vol.1ももちろん素晴らしいのですが、Vol.2はその更に更に上を行く、ゲームミュージックの枠を超え過ぎている曲がたくさん集められたベストになっております。
矩形波倶楽部&コナミ矩形波倶楽部のアレンジ作品を知らない方や、活動をしなくなってから生まれた若い方。
『T-SQUARE』のようなサウンドが好きな方には心から聴いていただきたいアレンジ曲が詰まっております。
感動的メロディーが好みの私が聴いた場合の全体感想
メロディアス
(聴きやすさ)
🔵🔵🔵🔵🔵
涙腺刺激
(抒情的美メロ)
🔵🔵⚪⚪⚪
演奏乱舞
(ソロパートなど魅せプレイの充実度)
🔵🔵🔵⚪⚪
曲展開
(←シンプル・複雑→)
🔵🔵⚪⚪⚪
疾走感
(⬅スローテンポ多・アップテンポ多➡)
🔵🔵🔵🔵⚪
ワールドミュージック色
(民族音楽的サウンド)
🔵⚪⚪⚪⚪
ファンタジック
(壮大・神秘・幻想的)
🔵⚪⚪⚪⚪
🎼:矩形波倶楽部
🎼:コナミ矩形波倶楽部
各曲感想
1,
Memories Of A Summer Island
作曲・編曲:
古川元亮
収録CD:
矩形波倶楽部
イントロから爽やかなサウンドが想像でき、夏をとても感じられるギターフュージョンとなっております。
目の前で見れたら、きっとうっとりとしてしまいそうな心地よいエレキギターの丁寧な演奏と、途中のメロディアスなピアノのパートが気持ちよく、暑い日差しの中テーマ曲として最適です。
2,
Combat
作曲:
コナミ矩形波倶楽部
編曲:
プロフェット深見
収録CD:沙羅曼蛇〜Again〜
宇宙を舞台にしたシューティングゲームの雰囲気を残しつつ、こちらも南国リゾートを想像させてくれる爽やかで軽快なギターフュージョンアレンジになっております。
シンセで宇宙っぽさを演出し、ギターでフュージョンの雰囲気に持って行っているバランスの取れた良曲です。
テクニカルではないですがベースのソロパートが心地よく、そこからギターのソロに繋がるところが好きです。
3,
CROSS POINT
作曲:
コナミ矩形波倶楽部
編曲:
柴田直人
収録CD:
パーフェクトセレクション コナミ・シューティング・バトルⅡ
収録CDはハードロックアレンジの作品ですが、その中でも爽やかでフュージョンに近いアレンジ曲のセレクトです。
とは言えギター演奏はとても激しく、厚みのあるエフェクトと速弾きが楽しめます。
テンポが速いので次から次へと押し寄せるギタープレイが爽快です。
4,
HARE COMES THE HERO
作曲:
コナミ矩形波倶楽部
編曲:
プロフェット深見
収録CD:
コナミ・オールスターズ 1993
軽快なパーカッションとサックス演奏が気持ち良い曲です。
ホーンセクションの演出と、しっかりとしたパーカッションソロがノリノリで、キーボード、ギター、サックスが順番に前に出るスタイルがライブでの盛り上がりを想像させてくれます。
5,
Battle cry-All Hands to Station
作曲:
コナミ矩形波倶楽部
編曲:
古川元亮
収録CD:
XEXEX
CASIOPEAサウンドを彷彿とさせ、ギターメインではありますがキーボード多めの爽やかな曲です。
バックのチョッパーベースがとても心地よく、テクニカルなフュージョン感も強めで、心を揺さぶるメロディではないですが、キーボードソロからギターソロに繋がったり、常にキーボードがバックでかき鳴らされているところなど、演奏を楽しむキラキラサウンドという感じで良いです。
6,
Out of Rap
作曲:
コナミ矩形波倶楽部
編曲:
入江純
収録CD:
サウンド・レーシング・ヒストリー
バックのループされるメロディとテクノサウンドのようなデジタルサウンドに、あたたかみのあるサックスの演奏が乗っかり、不思議サウンドと正統派フュージョンサックスが融合した曲です。
7,
Sky Swimming
作曲:
コナミ矩形波倶楽部
編曲:
古川元亮
収録CD:
矩形波倶楽部 pro~fusion 〜ツインビーヤッホー!〜
ツインビーシリーズは、もともと明るく空をイメージしやすいメロディの曲が多い印象ですが、生演奏にすることで更にとんでもなく美しいフュージョンにパワーアップしております。
明るい世界観なのに何故か目頭が熱くなってしまうようなメロディを、極上に爽やかなエレキギターの演奏とキーボードの演奏で奏で、後半の盛り上がりなどヘッドホンを付けて聴きながら「空を飛べたらなぁ」と思ってしまいます。
8,
MR.MACHINE
作曲・編曲:
コナミ矩形波倶楽部
収録CD:
スピードキング/対戦ぱずるだま オリジナル・ゲーム・サントラ
サントラヴァージョンですが、激しくギターが唸るアップテンポのハードロックです。
ですが、展開は単調で一定の繰り返しになっております。
9,
OPEN THE WINGS
作曲:
コナミ矩形波倶楽部
編曲:
プロフェット深見
収録CD:
コナミ・アミューズメントサウンズ’93…夏
雰囲気は明るいのですが、夜のドライブが似合いそうなソプラノサックスとアコースティックギターのバランスが良い曲です。
ノリやすいバックのキーボード演奏と、熱く魂のこもったサックスの演奏がとても気持ちの良い良曲です。
最後のソロ的な熱いサックス演奏など、こらから待ち受ける楽しいワクワクに向かって行くようなポジティブサウンドが楽しめます。
10,
Wind Power
作曲:
コナミ矩形波倶楽部
編曲:
篠田元一
収録CD:
こなみ すぺしゃる みゅ〜じっく 千両箱 平成三年版
ツインビーのパワーアップ前のMain BGMで、どちらかというとあまり特徴のないさっぱりとした印象ですが、少しコミカルな雰囲気と美しいピアノの音色でスムースフュージョン風に生まれ変わっています。
11,
Skywalker
作曲:
コナミ矩形波倶楽部
編曲:
プロフェット深見
収録CD:
コナミGMヒッツファクトリーⅡ
ハイテンションサウンドが想像できるイントロで、出だしからノリノリのアップテンポな曲です。
ギターとキーボードのユニゾンが気持ちよく、爽やかさと哀愁感が絶妙にミックスされたメロディに、ソロなどガッツリと弾きまくるエレキギターがカッコよく、身体が自然に揺れてしまう極上ギターフュージョンです。
12,
おだやかな光の中で
作曲:
コナミ矩形波倶楽部
編曲:
山本健司
収録CD:
MA・DA・RA
MA・DA・RAの曲は全体的に勇壮なイメージが個人的にありますが、こちらのアレンジはとてもムーディーなジャズサウンドとなっております。
ピアノとホーンの本格的な演奏で、JAZZ BARにでもいるかのような雰囲気が楽しめます。
13,
Crystal World
作曲:
コナミ矩形波倶楽部
編曲:
入江純
収録CD:
パーフェクト・セレクション グラディウス
グラディウスシリーズの雰囲気と宇宙を舞台にした世界観を残しつつ、人間のあたたかみのある演奏をプラスしたフュージョンサウンドになっていると思います。
とてもアップテンポでデジタルサウンドをバックに、終始ソプラノサックスが激しく吹きまくっている、とても躍動感のあるアレンジです。
14,
HOPE
作曲・編曲:
古川元亮
収録CD:
ホープ
テンポは近くありませんが、T-SQUAREの『明日への扉』に近い雰囲気のあるとてもポジティブサウンドです。
スポーツのテーマ曲なんかにとても合いそうなメロディで、熱き戦いを繰り広げる選手陣へ向けたメッセージなどが伝わってくるようだと個人的に感じました。
春畑道哉さんの曲でもありそうな、感動の涙が似合いそうな良曲です。
15,
Tiny BoyーLIVE-
作曲:
コナミ矩形波倶楽部
編曲:
矩形波倶楽部
収録CD:
未収録
未収録曲ということですが、とても楽しいギターフュージョンとなっております。
歓声や手拍子などライブ会場の雰囲気もしっかり感じられ、途切れることなく泣きのギター演奏が楽しめ、本格的なフュージョンライブを定期的に開催していたこの時代のコナミさんは、やっぱり素敵すぎる。
16,
Vampire killer -Live-
作曲:
コナミ矩形波倶楽部
編曲:
古川元亮
収録CD:
コナミGMヒッツファクトリーⅡ
爽やかな楽曲がメインだった今作の最後に、ゴシックホラーサウンドを持ってきたところがさすが。
メドレーとなっており曲展開も素晴らしく、ロックアレンジが多い悪魔城ドラキュラのサウンドをフュージョン寄りに仕上げていて、とても聴きやすいサウンドになっております。
それに加えて、ライブ音源だからわかる個々の演奏力の高さと安定感にも感動です。
初期の悪魔城ドラキュラシリーズは、ホラー感の中にポップさも感じられる曲が多いので、ロックやフュージョンアレンジで奏でると、ライブではとても盛り上がったのではないかと思います。
最後に
現代の(2023年現在)ゲームミュージックというのは、サントラですでに生演奏のようなものなので、劇中で流れるサウンドで最終形態になっていて、ゲームが完成した時点でその作品の音楽も完成されてしまっていると言えるでしょう。
それに比べファミコン時代なんかは、ピコピコサウンドをどうやってスペシャルにカッコイイ曲に生まれ変わらせようかと、各メーカーのサウウンドチームは楽しんでいたのではないでしょうか。
加えてアレンジするジャンルも果てしないと思うし、自由に出来るのもゲームミュージックアレンジの魅力の一つだったのだと思います。
今回紹介したベストCDはだいぶ新しい作品ですが、更に昔にも素晴らしいCDはたくさん出ており、
「わぁ〜!あの曲がこんなサウンドになってるっ!」と、中高生の頃大興奮で聴いていたのを思い出します。
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