ゲームミュージックをHR/HMにアレンジした数多の作品の中で、間違いなくトップクラス!!3シリーズ
私は、その時々によってハマるインストジャンルが偏るのですが、バンドサウンドの中でやはり1番テンションが上がるのが、HR/HMアレンジです。
そして、本格的に各担当楽器をしっかりと揃えて制作される作品は、ゲームミュージックアレンジに限らず、HR/HMインストという確立されたジャンルが無いことでもわかるように、本当に少数でなかなか出会えない貴重な作品です。
そんな貴重な作品を、ゲームミュージック界の神とも呼べる『植松伸夫』さんが制作して下さっています。
過去作品にはなりますがシリーズ3作品発売されていて、内容は戦闘曲とテーマ曲をメインに選曲しています。植松伸夫さん担当のファイナルファンタジー作品は、数え切れないほど神曲があるので、戦闘曲・テーマ曲に限定せず、今後続編を出して頂きたいと、切に願っております。
ポイント
THE BLACK MAGES/植松伸夫(2003年作品)
3作品ある中で、1stが1番最強の選曲になっていると個人的に思います。
私が実際に当時プレイしている時に、「生バンドで演奏してくれたらどんなに興奮するだろうか?」と実際に思った、ファイナルファンタジー6のラスト、ケフカ戦を最初から最後まで完璧にバンドアレンジしてくれているので、このCD発売当時は、本気で涙目になり鳥肌が凄かったのをおぼえています。
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1stアルバムメインメンバー
感動メロディが好みの私が聴いた作品全体感想
🎼:THE BLACK MAGES(植松伸夫)
・ポップ感
(聴きやすくメロディアスな曲が多い)
🔴🔴🔴⚪⚪
・演奏乱舞
(ソロパートなど魅せプレイの充実度)
🔴🔴🔴⚪⚪
・疾走感
(⇦スローテンポ・アップテンポ↱)
🔴🔴🔴⚪⚪
・ワールドミュージック色
(民族音楽的サウンド)
⚪⚪⚪⚪⚪
・涙腺刺激
(抒情的美メロ)
🔴🔴🔴⚪⚪
各曲感想
1.
Battle Scene
(FINAL FANTASYⅠ)
原曲に忠実なアレンジで、Ⅰのまだサウンド自体に厚みが無かった時代の曲を、イメージを崩さずアンノウンに遭遇した時の感じを、アレンジも含めメロディでしっかり伝えてくれています。
ソロもキーボードとギターの掛け合い有りで格好良くなっています。
2.
Clash on the Big Bridge
(FINAL FANTASY Ⅴ)
ファイナルファンタジーの曲の中でかなり人気のある曲で、この作品のアレンジは爽やかな雰囲気が強く、ロックフュージョンな印象を受けます。
ですが、ソロになると一気にツインリードギターのユニゾンでメタル感を感じさせてくれます。
曲の人気とイメージで、もっとハードなアレンジを期待してしまう分、ほんのちょっとだけ期待外れ感があるかもしれません。
3.
Force Your Way
(FINAL FANTASY Ⅷ)
原曲とテンポは変わらないと思いますが、ギター演奏の疾走感があるのでスピード感はあります。
ギターで演奏すると、ネオクラシカルなメロディが更に際立ち、ソロでオルガン音とギターの流れるような掛け合いが素敵です。
ソロ明けに残っていたCメロで一気に闘い感を出して盛り上がります。
4.
Battle,Scene Ⅱ
(FINAL FANTASY Ⅱ)
ラスト皇帝戦の曲ですが、原曲と大きく異なるアレンジとなっております。
こちらもハードと言うよりは、ロックフュージョンに近い感じがします。
テンポ・リズムが大きな違いで、妖しくダークな雰囲気で進んでいきソロに入ると、ギターとキラキラキーボードのユニゾンでネオクラシカルな曲調になります。
5.
The Decisive Battle
(FINAL FANTASY Ⅵ)
テンポは速くないですが、ツーバスでしっかり刻むメタル調にアレンジされています。
ギターの明るく伸びのある演奏に、バックで綺麗なキーボードの音が鳴っていて格好良いです
。刻みリフと、泣きのギター演奏が特徴な曲です。
6.
Battle Theme
(FINAL FANTASY Ⅵ)
通常戦闘の曲で、こちらも原曲に対してテンポが遅くアレンジされております。
その分重みが増したサウンドになっており、勇壮さもプラスされたように感じます。
個人的には聖飢魔IIさんのサウンドに近く感じました。
ソロは短いですが、重厚感でラストに向かって進んで行く感じです。
7.
J-E-N-O-V-A
(FINAL FANTASY Ⅶ)
原曲が良いのと、ギターの演奏が格好良いところは良いのですが、リズムがダンスビートなので残念です。
8.
Those Who Fight Further
(FINAL FANTASY Ⅶ)
こちらも戦闘曲の中でとても人気がある曲だと思います。
忠実アレンジで、原曲がもともとハードサウンドな作りなので、イメージを崩さない素晴らしい味付けアレンジになっていると思ます。
ギターのサウンドに期待しそうですが、どちらかと言うとギターはリフやバックでしっかり支え、キーボードをメインにした、原曲ファンにも嬉しい作品になっていると思います。
9.
Dancing Mad
(FINAL FANTASY Ⅵ)
劇中名『妖星乱舞』。
最初にも触れましたが、この曲は植松伸夫サウンドの中で1番バンドアレンジを夢見ていた曲です。このCDが発売された時は、期待半分と、「前半部分がオーケストラアレンジだったらガッカリだな」。
という不安要素半分でした。ドキドキしながら聴きはじめて、イントロ明けからガッツポーズでした。
リズム楽器として聞こえてきたのがドラムセットの音!!
スタイルはオーケストラですが、オーケストラを率いての表現ではなく、あくまでバンドがシンセやキーボードでオーケストラ演奏を表現した形になっており、まさに希望通りの形でした。
そして何より、原曲をほぼ変えることなくアレンジされていた事です。
実際ゲーム中で気に入った曲があった場合に、聴いてるそのままを生楽器の演奏にして想像し、夢を描くので、大幅にアレンジしてしまうとその夢が崩れてしまいます。
劇中で聴いていたほとんどあのままが、人の演奏によって生まれ変わった名曲です。
10.
Fight With Seymour
(FINAL FANTASY Ⅹ)
そしてラスト、これも名曲です。
ファイナルファンタジ10のサウンドを聴いた時に、あらためて思ったのが、植松伸夫さんの生み出す楽曲は本当に特徴的で、同じプロでも誰もが真似できるものではないだろうな。
ということを実感しました。
百発百中ではないにせよ、植松さんの担当した曲はすぐにわかった方も多かったのではないでしょうか。
一方で、作品名は忘れてしまいましたが、ファイナルファンタジー以外のアニメサントラで、楽曲担当している作品を聴いたことがあるのですが、今度は真逆で、ファイナルファンタジー臭が全く無かったのをおぼえています。
それだけ才能の幅が広いのだろうと思います。
肝心の楽曲感想ですが、こちらもほぼ原曲を壊さずに楽器演奏化されております。
そのため安心して聴けます。
ソロに入るところの最初が、キーボードで美しく静寂を表現するところが格好良く幻想的で、ギターソロは流れるような速弾きも披露され盛り上がります。
THE BLACK MAGES Ⅱ The Skies Above(2004年作品)
1作目ではドラムとベースパートが打込みでしたが、今作からメンバーを加え生演奏で制作されました。
前作がハードで疾走感があるノリノリ作品だったのに対して、今作はとても抒情的でストーリー性に富んだ内容になっていると感じます。
作品の方向性は変わっていないので、選曲の好みは人によってあるにせよ、更にパワーアップしたサウンドに出会えると思います。
2ndアルバムメンバー
感動メロディが好みの私が聴いた作品全体感想
🎼:THE BLACK MAGES(植松伸夫)
・ポップ感
(聴きやすく、メロディアスな曲が多い)
🔵🔵🔵⚪⚪
・演奏乱舞
(ソロ演奏の多さ・躍動感)
🔵🔵🔵⚪⚪
・疾走感
(アップテンポの曲が多いか、スローテンポな曲が多いか)
🔵🔵⚪⚪⚪
・民族音楽・民謡的
(各国の伝統音楽が感じられるか)
🔵🔵⚪⚪⚪
・涙腺刺激
(抒情的美メロ)
🔵🔵🔵⚪⚪
各曲感想
1.
The Rocking Grounds
(FINAL FANTASY Ⅲ)
原曲の雰囲気と比べ、かなり重厚感のあるハードロックアレンジになっております。
テンポはそんなに変わらないですが、譜割りが大きく違うのでとても新鮮な感じに聴こえます。
演奏はギターのハモリ・ユニゾンが綺麗で原曲のさっぱりとした雰囲気とは逆に、とても勇壮なサウンドに生まれ変わっており、オルガンの主張がとても気持ち良いです。
2.
Zeromus
(FINAL FANTASY Ⅳ)
この曲は原曲から興奮ものの楽曲ですが、今作アレンジではテンポが遅くなっております。
その分ダークな雰囲気は増していると感じますが、正直言うとスピードメタル系を期待はしてしまいます。
期待は裏切られているのですが、サウンド的には切ない雰囲気が増していると思います。
抒情的なギターのフレーズやシンセサイザーの透明感あるバック演奏など最高で、ドラムパターンのリズミカルさ等、1つのハードロック作品と考えたらとても上質な北欧サウンドに感じます。
3.
Vamo’ Alla Flamenco
(FINAL FANTASY Ⅸ)
曲名にフラメンコと入っていて、原曲はフラメンコそのものなサウンドでしたが、このアレンジはリズム・テンポこそ忠実ですが、フラメンコからは少し離れた雰囲気に聴こえます。とは言え、フラメンコ会場から街のフラメンコカフェに移ったぐらいの違いですが(笑)。
エレキギターでメロディアスに進行して行き、途中にアコースティックギターでの流れるような演奏で雰囲気出し抜群!バックのオルガン・クリーンなシンセサイザーともとても綺麗です。
4.
Hunter’s Chance
(FINAL FANTASY Ⅸ)
ドラムパターンが、個人的に民族音楽・民謡チックな儀式系サウンドな感じがして好きです。
とても原曲に忠実なアレンジで、リズムに合わせたギターの刻みリフが気持ち良く、終始エレキギターの綺麗な音色が感じられ、シンセサイザーの演奏が勇壮さを引き立てていて格好良いです。
5.
Otherworld
(FINAL FANTASY Ⅹ)
※ヴォーカル曲
6.
Matoya’s Cave
(FINAL FANTASY FINAL FANTASY Ⅰ)
しっとりとしたフラメンコギターサウンドで、バラード曲と言えるのではないでしょうか。
前半で陽気な雰囲気になる部分があるのですが、おかげでその後の哀愁漂うメロディが引き立って聴こえます。
サービス的なのかファミコン音源もちらっと登場します。
7.
The Man with the Machine Gun
(FINAL FANTASY Ⅷ)
重くズッシリとしたギターリフでテンポの良いハードロックサウンドです。
シンセサイザーとオルガンがリードで原曲に雰囲気は近いですが、こちらのほうが少し明るい感じに聴こえるような気がします。
このヴァージョンオリジナルのメロディをシンセサイザーで綺麗に聴かせる部分が、テンション上がります。
8.
Maybe I’m a Lion
(FINAL FANTASY Ⅷ)
こちらの曲は原曲とはガラッと変わっております。
私も1番初めに聴いた時は、どの曲かわかりませんでした。
最初はスローテンポで重たいハードロックで進んで行き、途中から少しスピードアップします。
それと同時に雰囲気が変わり、ギターのネオクラシカルなフレーズが出てきます。
聴き比べると原曲のほうが好みでした。
9.
Battle with the Four Fiends
(FINAL FANTASY Ⅳ)
イントロから知っている方ならすぐにわかる名曲です。
テンポが少し遅くなっており、ギターの重厚感あるサウンドに生まれ変わっているのですが、なぜか原曲のほうが四天王戦の雰囲気が出ているように感じました。
オルガンサウンドが前面に出ていて、クリアなギター演奏と交互にプレイするところなど格好良いです。
10.
The Skies Above
(FINAL FANTASY Ⅹ)
※ヴォーカル曲
11.
Blue Blast – Winning the Rainbow
(オリジナル)
個人的に今作ナンバーワンの曲で、とにかくメロディが良いです。
正統派のメロディアス・ハードロックという感じで、勇壮さと抒情性を併せ持った世界観が素敵です。曲自体は美メロ飛び交う泣きのギター演奏と、シンセサイザーのユニゾンが綺麗で気持ち良いです。
格闘家さんの試合入場テーマにもなったことがあるということで、確かに合っていると思いました。『フェア・ウォーニング』『ドリームタイド』辺りが好きな方などにもハマりそうな曲です。
THE BLACK MAGES Ⅲ Darkness and Starlight(2008年作品)
シリーズ3作目となりますが、選曲がまたたまりません。
極端な複雑アレンジがなく原曲にとても忠実な印象なので、押し寄せるハードロック生演奏で生まれ変わった、熱いボス戦メインの楽曲たちを、拳を振り上げ楽しむことができます。
3rdアルバムメンバー
9曲目 Darkness and Starlight ヴォーカルメンバー
CDブックレットより
Etsuyo Ota
(メゾソプラノ)
Tomoaki Watanabe
(テナー)
Tetsuya Odagawa
(ベース)
Manami Kiyota
(フィメールコーラス)
THE BLACK MAGES
(メイルコーラス)
Masao Koori
(ナレーション)
感動メロディが好みの私が聴いた場合の作品全体感想
🎼:THE BLACK MAGES(植松伸夫)
・ポップ感
(聴きやすく、メロディアスな曲が多い)
🟣🟣🟣⚪⚪
・演奏乱舞
(ソロ演奏の多さ・躍動感)
🟣🟣🟣🟣⚪
・疾走感
(アップテンポの曲が多いか、スローテンポな曲が多いか)
🟣🟣⚪⚪⚪
・民族音楽・民謡的
(各国の伝統音楽が感じられるか)
🟣⚪⚪⚪⚪
・涙腺刺激
(抒情的美メロ)
🟣🟣⚪⚪⚪
各曲感想
1,
Opening – Bombing Mission
(FINAL FANTASY Ⅶより)
”オープニング〜爆破ミッション”
Arranged by
Kenichiro Fukui
曲の始まりイントロが原曲にとても近く、あのゾクゾクする感じはそのまま感じられます。
ゲームだと静かに始める大きなミッションをイメージさせるような曲調でしたが、こちらでは重厚なギターリフで、テンポは変わりませんがそのまま正面突破するような勢いが感じられます。
おなじみのメロディをバックに、ギター、キーボードの速弾きなどカッコイイ演奏が素晴らしいです。
2,
Neo EXDEATH
(FINAL FANTASY Ⅴより)
”最後の闘い”
Arranged by
Michio Okamiya
おなじみのイントロをオルガンとギターの刻みリフで彩り、鋭いキーボード音で更に味付け。
原曲忠実に1番を終え、そのまま少し明るめでポップなギターソロに入るところがよいです。
もう少し長い曲になっていたら良かったと思います。
3,
The Extreme
(FINAL FANTASY Ⅷより)
”The Extreme”
Arranged by
Michio Okamiya
私はボス戦テーマの中でこの曲がとても大好きです。
最後の戦いなのでこれでもかと勇壮にしてもよいところを、少し控えめにボス戦を演出していて、本当に倒してしまって良いのか、迷いを感じさせるようなメロディと構成がたまりません。
そしてなんと言っても素晴らしいのは、静かなイントロ後に歴代のFINAL FANTASYノーマルバトル曲のベース進行で曲がスタートしていくところで、初めて聴いた時は鳥肌立ちました。
アレンジされた今ヴァージョンでも雰囲気はそのままに、キーボードでハードさを抑えた静かな展開で、最後テンポアップしギターソロが入るところが盛り上がり場面です。
4,
Assault of the Silver Dragone
(FINAL FANTASY Ⅸ より)
”銀竜戦”
Arranged by
Arata Hanyuda
バンドスタイルのハードロックにアレンジされていることにより、原曲のオーケストラで壮大に展開していく感じと違い、ファンタジックな戦いではなく、どこか人間同士の抗争をイメージさせるような雰囲気になっていると感じました。
曲の最後に少し感動メロディになるところが、こちらでは長くなっておりテンポアップし、疾走感のあるギターソロになっているところがカッコイイです。
5,
KURAYAMINOKUMO
(FINAL FANTASY Ⅲ より)
”最後の死闘”
Arranged by
Kenichiro Fukui
イントロが終わりからのメロディをキーボードで演奏する事により、ゲームミュージック感を残したアレンジになっていると思います。
ギターの刻みリフが気持ち良く、1番が終わるとそのまま激しいギターとキーボードのバトルに入り、ソロの掛け合いがとてもカッコイイです。
そのあと、このアレンジオリジナルの哀愁ある抒情的なメロディが始まり、ちょっとしたギター、キーボードのハモリなどで盛り上がりは最高潮に達します。
この曲は後半新アレンジがメインになるのでとても聴き応えがあり、新しい曲を聴いている感覚も味わえるので最高です。
6,
Distant Worlds
(FINAL FANTASY Ⅺ より)
”Distant Worlds”
Arranged by
Kenichiro Fukui
インストゥルメンタルが好きな特性上、「この歌をインストにしたら素敵だろうなぁ」と良く思ったりするのですが、その希望が叶った曲の1つになります。
原曲の泣ける雰囲気を超えることはできませんが、かなり素晴らしいインストになっております。
大河ドラマやドラマ -仁- など和風の映画・ドラマで使用されるような曲の雰囲気をとても感じられ、かといってニューエイジ寄りになりすぎているわけでもない、バンドサウンドとして感動できる素晴らしいアレンジになっております。
前半はドラム無しのピアノ演奏で静かに展開していき、アコースティックギター、キーボードと楽器が追加されていき、ドラムが入ってからは泣きのエレキギター演奏で盛り上がり、最後の転調でガッツポーズと言う感じです。
7,
Premonition
(FINAL FANTASY Ⅷ より)
”Premonition”
Arranged by
Tsuyoshi Sekito
変拍子の無いプログレッシブ・メタルと様式美が特徴のメタルを融合したような印象で、こちらも原曲にかなり忠実アレンジになっております。
ハードロックがとても似合う曲だと感じますし、激しさと疾走感はありませんがダークな雰囲気や世界観はエクストリーム・メタルのような印象も受けます。
クリーンな演奏のエレキギターがメインで、そこにキーボードの澄んだ音が絡んでいくところが良いです。
8,
Grand Cross
(FINAL FANTASY Ⅸ より)
”最後の闘い”
Arranged by
Keiji Kawamori
イントロはほぼ一緒で、原曲の疾走感そのままに、プラス心地よいベース進行に思わず体が揺れます。
雰囲気だけで言うと印象は前曲に近いですが、こちらはテンポの早い曲というせいか、バンド演奏としてのカッコ良さがとても感じられ、オルガン、ギター、キーボードが代わる代わる技を披露しているような、ジャムセッション的ノリも少し感じられます。
メンバーがテンション高く演奏している情景が浮かぶ、素晴らしいアレンジです。
9,
Darkness and Starlight
(FINAL FANTASY Ⅵ より)
”オペラ〜マリアとドラクゥ”
Lyrics by
Nobuo Uematsu
Yoshinori Kitase
Arranged by
Part 1
Tsuyoshi Sekito
Part 2
Kenichiro Fukui
Part 3
Michio Okamiya
こちらはあのオペラを生歌・生演奏にしたものですが、インストゥルメンタルではないので感想は無しにします。
15分31秒の超大作になっております。
オペラということで歌詞が少しむず痒くなる感じです。
好きな人は鳥肌モノだと思います。
10,
LIFE 〜in memory of KEITEN〜
こちらは、
『あるひとりのファンに捧げた美しいピアノ曲。(幡)(CDジャーナル データベースより)』
となっております。
短い収録時間で、なんとなくFINAL FANTASY Ⅷ の曲『フィッシャーマンズ・ホライズン』に雰囲気が近い気がします。
とてもやさしく癒やされる、ピアノ独奏曲です。
最後に
インディーズ界でどうなのかまではわかりませんが、HR/HMサウンドのインストを専門として活動しているバンドは、音楽界全体からするとかなり少数だと思うので、自分の好みなどを含めると、ゲーム・アニメのサントラが結構ベストマッチだったりします。
もともとJAZZ&FUSIONを主に聴いていたのですが、ゲーム機が高性能化していくに連れ、生楽器の音で表現された音楽が、そのままゲーム中で流れるのが当たり前になってくると、ファンタジックサウンド好きが根底にある私は、ゲーム・アニメ楽曲(インストのみ)を聴く割合がどんどん増えていきました。
それでもやはり、楽器演奏の専門家とも言える、演奏テクニックがずば抜けいている精鋭揃いのJAZZ&FUSION界と対等な作品は、専門ミュージシャンがゲスト参加でもしていない限りなかなかないので、どちらのジャンルでもファンタジックさと演奏技術、両方の欲求を満たすことは結構難しいです。
『THE BLACK MAGES』シリーズは、完全にではないにせよ、両方の欲求をかなり満たせる作品になっていると思います。
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