バンドスタイルで奏でるヒロイックファンタジー・インストゥルメンタル聴くならコレ!!新たに生まれ変わった美メロ達。1作品

2024-02-15

作品名:
ADOL CHRISTIN
Ys 35th ANNIVERSARY MUSIC WORKS

(2023年作品)

音楽:
Falcom Sound Team jdk

 わたくし的には「待ってましたッ!」な内容の作品になりますが、さすがゲームミュージックアレンジの歴史が長い日本ファルコムさんといった感じで、原曲の世界観をしっかりと残しつつ、奥深く生まれ変わったサウンドで、イースというゲームを知らない、またはインストゥルメンタルは好きだけどゲームミュージックなんて聴かない、といった方々にも受け入れてもらえるのではないかと感じます。

 今作品は、イースシリーズというのもそうですが、主人公アドルがたどってきた冒険の軌跡に焦点を当てているということもあり、わかる人にはわかる「これこれっ!」といった選曲になっております。

そして作品を知らない方、またはゲームに全く興味のない方には、とにかくファンタジックでメロディアスなバンドサウンドを、演奏家起用の厚みのある音で楽しめると思います。

そして、もし仮にイースサウンドに触れるのがこの作品からという人が居たとしても、ツボをおさえた新旧の選曲になっていて、全曲を通してしっかりと歴史を辿れると同時に、日本ファルコムというゲームメーカーの、劇中曲に対する情熱、アレンジに対する力の入れ方にも触れることが出来ます。

 『THEME OF ADOL』と題された曲のお馴染みのメロディで、3種類のヴァージョン違いを全体を通して聴くことができる点が、個人的にとても嬉しかったです。

オーケストラサウンドと、ハードロックサウンドが中心ですが、単なるファンタジックサウンドにとどまらない濃い内容が素晴らしいです。

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目次

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メンバー

Mixing & Mastering Engineer
Koki Tochio

Arrangement & Direction
Yukihiro Jindo

CDブックレットより

Akiko Nagano
[ヴァイオリン]

Takanori Yamagishi
[チェロ]

Masaru Teramae
[ギター]

Atsushi Enomoto
[ベース]

Shige Yamamoto
[キーボード]

Yukihiro Jindo
[キーボード]

CDブックレットより

感動的メロディーが好みな私が聴いた場合の全体感想

🎼:Falcom Sound Team jdk

メロディアス
(聴きやすさ)

🩷🩷🩷🩷🩷

数ある名曲の中からメロディアスなものが選曲されています。
極端に静かな曲やダークな曲もないので、気持ち良く聴けます。

涙腺刺激
(抒情的美メロ)

🩷🩷🤍🤍🤍

懐かしさや哀愁などテンションの上がる感動はありますが、悲壮感など抒情的な涙を誘う曲は、部分的に感じれる程度だと感じます。

演奏乱舞
(ソロパートなど魅せプレイの充実度)

🩷🩷🩷🤍🤍

個々のテクニカルな演奏をメインで魅せる音楽ジャンルではないので、曲としての全体的なバランスがとれていると思います。
しかし、しっかり演奏家を起用しているので、曲の中でソロのパートがきちんとあるものもあります。

ワールドミュージック色
(民族音楽的要素)

🩷🩷🤍🤍🤍

ゲームミュージックということで民族音楽的要素がありそうですが、意外にも1曲ぐらいで、全体的には勇壮で格好良いものや壮大なものがほとんどです。

ファンタジック
(壮大・神秘・幻想的)

🩷🩷🩷🩷🤍

オーケストラサウンドで王道のファンタジーサウンドと、HR/HMアレンジでバンド演奏感をたっぷり感じれるファンタジーサウンドの両方が楽しめます。

疾走感

アルバム全体で見るとバンド演奏の曲が疾走感があり、スピードメタル風のアレンジもあります。
ゆったり壮大な曲とハードで疾走感のある曲のバランスがとても良いアルバムです。

曲展開

メドレースタイルのものもありますが、全体的にはコンパクトにまとまった、複雑な曲展開のないアレンジになっております。
好きな曲など、もう少し長めにアレンジしてほしいのと、複雑な曲展開は好きなので、個人的に残念な部分はありました。

レコチョク試聴出来ます。

『スリーブケース仕様』と、『豆皿セット限定シリアルカード入りBOX~イース生誕35周年~』という数量限定盤も販売しておりますが、数量到達により販売終了している可能性がございます。
気になる方はファルコムショップを覗いてみるのをオススメします。

各曲感想

最後に

 1990年代に比べたら頻度は少なくなったと感じますが、日本ファルコムさんは新作ゲームをリリースすると、しっかりとアレンジ企画を実施してくれて、ファンタジックなバンドサウンドが大好物のわたくしにとって、本当にありがたいです。

イースシリーズ35周年記念ということですが、欲を言うと曲数が少なすぎる気がします。
アレンジなので仕方がない部分もあるとは思いますが、2枚組ぐらいのボリュームは欲しかったです。
その辺は区切りの良い40周年に期待するとして、選曲自体はとても素晴らしいと感じます。

ゲームやアニメじゃないとなかなか出せない世界観を、演奏家をしっかり起用し本格的にアレンジした今作品、とても気に入りました。


「楽器が演奏できるようになりたい!」と、少しでも思ったことがある方へ。
今は学びの形も様々ですね。
↓↓↓

音楽家に憧れを抱いている方、ただただ自分自身だけで楽器演奏を楽しみたい方、最近は外出せず自宅にいながら楽器のレッスンを受けるスタイルが、どんどんパワーアップしているようです。

家で受ける場合は、もちろん隣人やご近所さんに迷惑をかけない環境がある方以外にオススメしません。

しかし、家以外でレッスンを受けるという手もあります。
スマートフォンがほぼ当たり前になっている現代、電源のいらない楽器であれば、外出する手間はありますが車で出掛け、どこか景色の良い周りに迷惑のかからない安全な場所に駐車し、自分だけの好きな空間でレッスンを受ければよいわけです。

専用バッテリーとか、シガーソケットが付いてれば専用コードで要電源楽器でもいけるのか?
そこまではわからん(笑)

楽器を始めなかったわたくしが言っても説得力はありませんが、挑戦してみると人生変わるかもしれません。

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