勇壮なキラキラサウンドが心地良い。(ファンタジック寄りのバンドスタイル・インストゥルメンタルが大好きな私の、原点・基準であり、音楽の好み形成で全ての元になった作品三部作!!)の続きで、プラス1作品。

2024-02-15

作品名:
イースVS風の伝説ザナドゥ J.D.K.BAND4
(1994年作品)

ミュージシャン:
J.D.K.BAND

 ソロアルバム最後で、個人的に最高傑作と評価する作品。
今現在はJ.D.K.BANDとして何作品かリリースしていますが、当時第一弾から始まったシリーズはこちらの4作品目でラストとなりました。
1st、2ndと生演奏の多いハイレベルなハードロック作品で、3rdは残念なことにヴォーカル作品です。

 今回紹介するのは、前投稿紹介『パーフェクトコレクションイース4』の3作品と一緒に、CDラジカセにかぶりついて聴いていた同時期発売のJ.D.K.BAND4になります。

 他の投稿でちょこちょこ書いていますが、父親の影響で生まれたときからフュージョンが家で流れていて、インストゥルメンタルへの目覚めという意味に対してはまた別の話になります。

この作品は、小遣いが貰えるようになった高校生時代、CDを購入したり本格的に自分の力でインストゥルメンタル音楽を聴き始めたスタート作品になるので、『パーフェクトコレクションイース4』の3作品プラス『J.D.K.BAND4』で、【好み音楽の形成原点四天王】になります。

 内容は、『イース4』と『風の伝説ザナドゥ』2作品の曲で構成されており、とにかくキラキラ感が凄い作品になっていて、1st・2ndに比べハードロック感はかなり後退していますが、ファンタジックで勇壮なバンドスタイルサウンドです。

残念ながらほぼ打ち込みという形にはなってはいますが、『パーフェクトコレクションイース4』をキーボード奏者がアレンジしたと解釈できるようなしっかりとした演奏感はあります。

ポイント

・メロディアスなヒーローサウンドが楽しめる。
・キーボードインスト好きにオススメ。
・全体的には少し単調である。

レコチョクは試聴出来ます。

8曲目の『偉大なる試練』はカットされております。

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目次

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スタッフ

<Composed>
Falcom Sound Team J.D.K.
<Arranged>
岸本友彦
<Perfumed>
J.D.K.BAND

CDブックレットより

感動メロディが好みの私が聴いた作品全体感想

🎼:J.D.K.BAND

ポップ感
(聴きやすくメロディアスな曲が多い)
 🧡🧡🧡🧡🧡

演奏乱舞
(ソロパートなど魅せプレイの充実度)
 🧡🤍🤍🤍🤍

疾走感
スローテンポ多・アップテンポ多
 🧡🧡🧡🧡🤍

ワールドミュージック色
 (民族音楽的サウンド)
 🧡🤍🤍🤍🤍

涙腺刺激
 (抒情的美メロ)
 🧡🧡🤍🤍🤍

各曲感想

1.
THE DAWN OF Ys
(イースⅣ)

 こちらはサントラヴァージョン・パーフェクトコレクションヴァージョンと大きく変わらないアレンジになっております。

キラキラ感が更に増したような印象で、ドラムパートもハッキリと聞こえるので演奏感も増しています。ギターソロは短いですが哀愁感が演出されており、ソロ後は最初に戻り長く曲が続くので聴き応えもあります。

2.
伝説の始まり
(風の伝説ザナドゥ)

 舞台上センターでキーボード奏者がキラキラ演奏する情景が浮かんでくるような曲です。
メロディは少し切ない感じの美メロで、曲展開の強弱も演出されていてギターソロもある曲です。

3.
道化師の誘い
(イースⅣ)

 個人的に凄く好きなメロディで、パーフェクトコレクション収録ヴァージョンは、コーラスが入ってしまっていて残念だったので、今作品ヴァージョンが1番最高です。

Aメロは少し妖しく不思議感があり、Bメロでためを作り、サビで一気に神秘的な切なメロディにもって行くところが好きです。

4.
PARTHIA
(風の伝説ザナドゥ)

 ニューエイジ風のサウンドで、過去の伝説を振り返る回想シーンなどでありそうな雰囲気の曲です。

5.
勇者の条件
(風の伝説ザナドゥ)

 前曲からメドレーのようにつながっています。
ベースパートが印象的なイントロから始まり、2種の音が常にユニゾンしているような弾む音が印象的で、勇壮と切なさが上手く合わさったようなメロディが綺麗です。

6.
氷の塔
(風の伝説ザナドゥ)

 ファルコムさんが得意としていると感じる、希望系切なメロディです。
ヴォーカルが付けやすそうなわかりやすい曲構成で、90’s J-POPでありそうな雰囲気です。

7.
溶岩地帯〜エルディールにくちづけを
(イースⅣ)

 サントラ版もパーフェクトコレクション版もヘヴィメタルサウンドで表現していましたが、こちらは極上のキラキラシンセ系打ち込みサウンドで表現されています。

サビの前のクラシカルメロディが音と凄くマッチしておりゾクゾクします。途中少しテンポUPする演出もあり、ギターと違いクリアな音なので切ない勇壮感が引き立てられております。

8.
偉大なる試練
(イースⅣ)
レコチョクではカットされております。

 毎度お馴染みある曲に似すぎているこの曲ですが、パーフェクトコレクションと一緒でレコチョク配信はカットされております。(著作権で引っかかった?やっぱ似すぎているからかなぁ?)
 こちらもキラキラサウンドに生まれ変わっております。

テンポが若干ゆっくりになっていて、強弱が少なく淡々と進行する印象なので、雰囲気は例のある曲から少し遠くなった感じがします。シンセ風キラキラ音源のおかげか、ソロの部分のアラビア音楽風が強調されており、不思議な世界観もあります。

勇壮なメロディなので、険しい冒険を力強く歩んでいる世界観がとても伝わる良曲です。とは言えイントロがこのメロディでは、どう聴いてもあの曲にしか聞こえません。(笑)

9.
孤高の翼
(風の伝説ザナドゥ)

 イントロからアガるメロディで始まり、テンポ、ドラムパターンも気持ち良く好きな曲です。
メロディはベタベタなヒーロー系で、ファルコム作品特有のゲーム後半の特別感がないエリアなどで、突然出てくる超カッコイイ曲シリーズなのではないかと、ゲームをプレイしたことがない私は勝手に想像してしまいます。

10.
雪原の風
(風の伝説ザナドゥ)

 9曲目からメドレーで続く曲で、疾走感が少し落ちじっくり聴かせる切ない雰囲気のヒーロー系サウンドです。キラキラ感が際立っており、キーボードでこういった曲をガンガン弾いてみたいものです。

曲の最後はいつの間にか前曲にもどってフェードアウトしていきます。

11.
新たなる始まり
(イースⅣ)

 音色は違いますがオルゴールサウンドのような曲で、途中からですが弾むようなほのぼのリズムにアレンジされているので原曲に比べエンディング感は薄れ、どちらかと言うと楽しい雰囲気になっております。

12.
フィールド
(イースⅣ)

 こちらもイースサウンドの中でかなり好きな曲です。
キラキラ系サウンドで勇壮ヒーローメロディを存分に味わえます。アレンジもこのアルバムヴァージョンが1番お気に入りで、実際は打ち込みですがキーボード演奏として想像すると、とても演奏感が出るのではないかと感じます。

展開も少し複雑にしてくれており、何回か最初のメロディに戻るのを繰り返すので、同じメロディを繰り返す構成が好きな私はお気に入りです。
しかし曲全体のタイムは短く、あっさりフェードアウトして終了してしまうところが残念です。

最後に

 J.D.K.BANDのアレンジ作品ということで、ガッツリ演奏感を味わえる作品を、特に現代の若い方は想像してしまうかもしれませんが、やはり旧作ということで近年のゲームミュージックと比べたら物足りない感想を持ってしまうと思います。

特にこの作品は岸本友彦氏ソロの打ち込み制作ということなので、1st・2ndと比べても綺麗にまとまったシンセメインのバンド風作品になってしまっております。

 私自身は大感動して、パーフェクトコレクションイース4とともに永遠に聴いていた作品です。イースⅠ・Ⅱ・Ⅲと素晴らしい曲が揃っていますが、個人的に現在も続くイースサウンドの原点は、PCエンジンの『イースⅣ THE DAWN OF Ys』になっていると感じています。

パーフェクトコレクションイースⅣ投稿でも載せましたが、興味深い記事にもたまたまGoogle検索エンジンで出会っています。

ニューヨークタイムズに掲載されたという記事の抜粋

<Seth Stephens-Davidowitzによる音楽の好みに関する研究>

Spotifyのデータをもとに人々の音楽を分析した結果、10代の時聞いた音楽が、その後の音楽の好みに最も大きな影響を与えることが判明した。

1960年〜2000年のBillboardのチャートを調査し、それを年齢別の選曲ランキングと照らし合わせて分析。

男性の場合は13〜16歳の間にリリースされた曲が、大人になってからの音楽の好みに大きな影響を与えること。平均すると男性の最も好きな曲は、14歳の時にリリースされた曲であることが多いそうだ。

女性の場合は男性よりも少し早い。11〜14歳の時に聞いた音楽の影響が大きく、平均13歳の時にリリースされた曲が最も好きな音楽になるという。

そして今も続く、
イース系サウンドを全ジャンルに求めている私の、好み形成インストゥルメンタル音楽!

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